2005/01/31(月)  着ぐるみ強盗、捕まる
 先週、三重県でこんな事件があった。
 
 25日午前2時15分ごろ、三重県四日市市のコンビニエンスストアに、全身サルの着ぐるみを着た男が押し入り、カウンターの中にいた男性店員(26)にカッターナイフのようなものを突き付け、小さな声で「金を出せ」と脅した。男は何も取らずに逃走した。
 四日市南署は強盗未遂容疑で、逃げた男の行方を追っている。
 調べでは、着ぐるみは赤茶色でしっぽとフード付き。腹部は白だった。

 
 そして、きょう、FNNスーパーニュースでその犯人が逮捕されたという報道があった。
『周囲の聞き込み捜査により、犯人と思われる人物宅を家宅捜査したところ、室内に、サルの着ぐるみについているはずのバナナが落ちており、それが決め手になって逮捕ということです。えー、室内に、サルの着ぐるみについているはずのバナナが落ちており、それが決め手になって逮捕ということです。』
 笑かす……。
 しかし、この事件の家宅捜査を担当したデカを思うと気の毒だ。
「デカ長、室内でバナナを発見しました」
「よし、鑑識にまわせ」
 そして、白手袋をしたデカがピンセットでバナナをつまみあげ、ポリ袋に入れて密封し、鑑識課に持ち込むわけだ。で、しばらくののち
「デカ長、例のバナナですが、犯人が着用していた○×社製のサルの着ぐるみに付属しているバナナと同一のものであるということが判明しました!」
「よしっ、逮捕状!」
 私がデカだったら、ちゃぶ台ひっくり返したい思いに駆られるよ。
 しっかし、東海、、、、、、。
 去年も、愛知県でこんな強盗事件があったところだ。
 
 13日午後2時50分ごろ、愛知県岡崎市明大寺本町の愛知銀行岡崎支店で、男がボールペンを凶器に現金を要求したが相手にされず、あきらめて逃走した。後を追い掛けた行員らが男を取り押さえ、岡崎署に引き渡した。同署は強盗未遂の現行犯で逮捕した。
 調べでは、男は自称住所不定の無職、伊藤新一容疑者(40)。同容疑者は「金よこせ」と書いた銀行備え付けの紙をカウンターで女性行員に渡し、ボールペンをちらつかせて現金を要求。しかし、まったく相手にされず、犯人はまもなく逃走した。
 調べに対し、伊藤容疑者は「何日も何も食べておらず、生活費が欲しくてやった。途中で怖くなって逃げた」と供述している。
 逮捕時、凶器らしいものはボールペン以外に持っておらず、所持金は20円余りだったという。

 
 泣かす…………。



2005/01/30(日)  イチマルキューでバタンキュー
 アイ、ヘイト、109!! アイ、ヘイト、109!!
 うるさい。なにもかもが。限度を知れ、限度を。
 買い物のついでに、ちょっと様子を見てみようかと生まれて二度目ぐらいに若者のファッションリーダー(なのか?)109へ潜入。あそこはすごいね。BGMがメインで、店名・店員・洋服がバックグラウンドになってるんだもん。どの店もどの店も轟音だ。轟音と轟音が錯綜する通路は、もはや騒音だ。かろうじて“大音量”でおさえているのは、エスカレーターぐらいだ。
 そんななか、メインの客層は、制服姿もしくは割との〜んびりしたファッションの女子中学生。激しい服を着た日焼けのギャル店員と比較すると、一瞬「なんでキミら、また109にやってきたの? まちがえて入ってきちゃったの?」と思ってしまう。でも、こういう層が109にとっての新たな顧客であり、一番お金を落とす神様なのである。おそらく。
 しかし考えてみると、こういう若者文化にいち早く感化され、ギャル服着て、地面に座って、スレた子のふりして、キャアキャア遊んでいる子は、お勉強がんばるマジメ路線の子よりずっとはやく女性としての色気、傷つき、立ち直り、使える男と使えない男の分別、などを身につけてしまう。で、ある時期に突然しれっと落ち着き、処世術を発揮し、結婚し、やたらとしっかりした奥さんになってしまうのだから、はっきりいって、うらやましい!!
 ……きーっ、結局、そこが一番、109のムカツクところだ。
 
 ところできょうソニープラザで買ってきたこのインドエステ入浴液すごい。スパイスの効果により、発汗をうながしカロリーを消費。いつもお風呂で2時間くらい本を読んでいる私は、ふつうにしてても汗だくなのだけど、これを入れていつものようにしてみたところ、もう、汗かきまくって、全身ヌルヌル。本もヌルヌル。あげくの果て、1時間で貧血を起こして断念した。効果絶大である。



2005/01/29(土)  初給料で買ったものは、鳥肌実のビデオでした
 昼間からカレーを作り、仕事し、周囲のことでいろいろと気に病み、ナイス殿方と長電話し、なごみ、楽天市場でイチゴ味のプロテインを注文し、さっそく筋肉美を手に入れた気になり、糞詰まりの友達が自分で腸内洗浄するためにイルリガートル(点滴型の高圧浣腸器)とチューブを買うというので「ほんとにイルリガートル買うの? 何ミリのやつ? 1000ミリ? え、チューブも買うの? チューブも? チューブとイルリガートルを買うの?」と執拗に尋ねては、ひとりで別のこと思い出してニコニコと笑い、そしてカレー食うという平和な日であった。
 でもねえ、イルリガートル大変よ。あれで1リットル牛乳浣腸されてみなさいよ、もう、プレー後は絶対ヨーグルトがぶ食いの、整腸剤がぶ飲みしなくちゃ慢性下痢になるんだから。なんてったって、大量浣腸は善玉菌も一緒に流れ出ちゃうからね。これポイント。
 
 なんとなく鳥肌実氏のホームページを見たら、とりあえずトップページのフラッシュで、いきなりウケた。我慢して繰り返し何度も見てたら、もう、我慢できなくなった。またウケた。つうかこの人、顔が萩原流行に似てきた……。
 その昔、私が初就職・初給料で買ったものは、父へのネクタイでも母へのスカーフでもなく、鳥肌実のプロモーションビデオ『玉と砕けよ』であった。振り込んだのになかなか商品が送られてこず、コトリ事務所に必死で連絡をとって、会社あてに再度送りなおしてもらった。
 そのような苦労を経て届いたビデオの内容は、靖国神社の境内で皇居に向かって敬礼の儀をしたあと、フンドシ姿になった鳥肌実が、採石場のベルトコンベアーの上を流れていく無数の岩石をひたすら手で触っていくというものだった。あれどこいったのかなあ。誰かにあげたんだっけなあ。



2005/01/28(金)  ああ、やらかしてもうた
 好きだ、トム・ハンクス! ←「ターミナル」観て、あっさりハートウォーミングされてきた女
 しかし、なにがびっくりしたって、映画館ついてジャケット脱ごうとしたら、寝巻き着てたことだ。私が。ああ、人としてサイテーのことをしてしまったよ……。
 寝巻きといっても、比較的外出着であったトレーナーを“そろそろ飽きたから”寝巻きにまわしたばかりのもので、そこまでダサダサでも毛玉だらけでもなかった。が、にしても、サイテーだ。当然ながら、ノーブラだし。自分、大丈夫か? 世の中をナメすぎてるんじゃないか?
 いちおう、館内が暗くなってからジャケットを脱ぎ、明るくなる前に着た。
 いいわけすれば、引っ越してきてから、新宿にくらべて環境があまりにものどかになってしまい、知ってる人もいないし、知ってる場所もないし、気が抜けて、外出に際していちいち神経をつかわなくなってしまっていたのだ。
 渋谷の映画館に行くってことなら、いちいちメイクしてでも出かけるのだけど、きょうはなんかあまりにも暇で、テキトーに決めた知らない駅の、テキトーに決めた知らない映画館で、昼間だしどうせ人もいないんだろうと(案の定、5人ぐらいしか客いなかった)、テキトーに帽子かぶってテキトーにジャケット羽織ってテキトーのテキトーで出かけてしまったのだった。
 ……にしても、寝巻きはないよな、圧倒的に。
 ああ、この日本のたるんだ寝室文化、その最先端を、だれよりも代表選手としてGOGOと突っ走ってしまったよ。我が心の師、美輪明宏氏が一番嫌うタイプのお出かけをしてしまったよ。
 大・反・省。
 ちゃんとしよう、レディだから。



2005/01/27(木)  あの日、私はガス中毒だった
 本屋で。「となり町戦争」という本がわりと面白かったので、そのまま立ち読みしながらほかの本と一緒にレジへ持っていったら、会計が4,620円。で、財布のぞいて心臓が冷えた。3,000円しか入ってないでやんの。
 え、え、ええ〜っとお……。
 一冊あきらめるか、うわあ、はずかしいなあ、と思いながら、とりあえずありもしない札を求めて財布を引っくり返し、かばんの底をまさぐる。すると、とっさに手をつっこんだジーンズの尻ポケットにクシャッと紙の感覚が。取り出すと……おおおおお、なんと2,000円。
 先日、すき焼き大会したときに「ひとり1,000円ネッ♪」つって徴収した2名様分の現金がそのまま押し込まれていたのである。友よ、ラブ。 
 というわけで無事購入、帰宅したのであるが、ポケットから札と一緒にこのようなメモ用紙が出てきた。

 これは、先日行ったすき焼き大会の日のお買物メモだ。
 あの日、私は、買いもれがあってはいけないとこのメモを記し、そのときなぜか「カセットコンロのガス」に執拗な印をつけた。特に理由はない。たしかメモしている途中に電話があって、手持ちぶさたのあまりグルグルとやったとかそういうレベルだったと思う。
 メモをポケットにつっこむと、駅までお客さまを迎えに行き、電車の到着まですこし時間があったので、このメモを取り出してながめた。それが、はじまりだった。
 電車が到着し、なつかしい顔が改札の奥からあらわれる。“久しぶり〜!”しかし挨拶もそこそこ、私はなにかにとりつかれたように
『ガス買わなきゃいけないんですよ、ガスを』
 といいはじめた。ああそうだね、すき焼きだからカセットコンロだもんね、というみなさんと談笑しながらかるく茶をしばき、その後スーパーにむかう。すると、頭のなかで、ほかの買物はさておき、とにかくガスを買わなきゃいけないという義務感だけがぼんぼんとふくらみはじめた。
『まずはガスですよね』
 目的のスーパーに案内し、店内に入るやいなや、私は目のまえに並ぶ野菜類を一切無視して、店の奥へと目を血走らせた。
『ガス、ガス。ガス買わなきゃ』
 しかし、見当たらなかった。
『ああ、ガス、ガスが見当たらない』
 シメジを買うか、マイタケを買うかでのんびり話し合っているみなさんの傍らで、ひとり大騒ぎ。みなさんがナイスな長ネギを見つけて「これでいいよね、安いし」なんて順調に買物カゴを埋めていくあいだも心ここにあらず、
『ああ、それよりガス、ガス、ガスが売ってないよ! ガスが!』
 必死だった。
「ねえビールどうする。発泡酒とスーパードライでいいかな」
『あの、ガス見ませんでしたか? ガス! カセットコンロのガス!』
「でも飲まないやつもいるから、お茶も買っとくか」
『ガスがないよおお! ねえ、ガスが売ってないよおお!』
「肉はあるんだよね、じゃあこんなもんかな」
『あの、あのっ、ガスが! ガスが売ってないんです! 探しても、ガスが見つからないんです! ガスが売ってないんです! ガスがっ!』
「ああ、売ってないねえ」
 あああああっ! ガス買えなかったらどうしよう! ガス! ガスだけは! ガスがすべてなのに! ガス! ガス! ガス! ガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガスガス〜〜〜〜〜〜ッ! 
 スーパーを出る頃、私はガスのない恐怖に震えていた。なしてこのような事態に陥っているのかは、自分でもよくわからない。とにかく『ガスが買えなかったこと』だけがこびりついて離れないのだ。必死で楽しい会話をよそおってみたものの、頭のなかはガスでいっぱい、ガス中毒、ガス自殺ギリギリの線だった。
『ああ、ガスがなきゃ……ガスがなきゃ……ガス……ガス……』
 うなされたようにいっていると、天の声が聞こえた。
「ああ、そこのミニストップにガス売ってるんじゃん?」
 なにっ、ガス売ってる!?
 店内に駆け込み、血まなこで棚をあさること10秒。ガスは見つかり、ブロスとともに無事入手、問題は解決した。
 いま思い出しても、理由はよくわからない。しかし、とにかくあの日あのとき、私にとってはガスがなによりも最優先事項だった。とにかく目先のガスにしか考えがおよばなかった。ガスなんか買い忘れてもコンビニに行けばいい、というラフな姿勢すら忘れてしまった。恐るべきガス中毒事件であった。



2005/01/24(月)  チャップリンフェラチオ問題
『この、死にぞこないのマザコンの青びょうたん野郎が!』
 女の怒声がテレビから聞こえた。見ると、昼メロ「冬の輪舞」BY東海テレビ。ボタバラブームの再来を狙ってるらしい。ほぼ同じ設定、同じキャラ。
 
 先日「フェラチオってどこの言葉?」という話になり、結局だれもわからなかったので、A型で長女というマジメを絵に描いたようなタイプの私は早朝からフェラチオの語源について調べまくり(まあ、ありがちな結果として「ラテン語」だった。『吸う=fellare』から派生)、
「尺八、フルート、口取り、別称として、雁が音(かりがね)というのもあるらしいですよ」
「え、じゃあチンコのカリって雁からきてるの?」
「ちなみにクンニリングスは、別名、ハーモニカ、おなめ、貝ふき、舌人形、饅頭食いともいうそうです」
「雁で調べたけど、雁金草っていう植物は雄しべ、雌しべとも大きく飛び出して曲がり、奇異な形をしていて、全草に悪臭があるらしいよ!」
「悪臭ですか!」
 とかいう不明・不毛なメールのやりとりをしていたわけだけど、それよりなにより知ってびっくり。フェラチオを流行させたのはチャールズ・チャップリンらしい。
 よく知らないが、チャップリンってロリコンで有名なの? で、その当時6つだか7つだかの娘にほだされて、それがのちのち「黄金狂時代」のヒロインに抜擢された子なの? まあ、そういうのは程度の差はあれどこでもある話なのでどうでもいいが、チャップリンフェラチオ問題の発端は、チャップリンがその抜擢した子供の母親に仕組まれて、妊娠させ、それをネタに脅され、結婚させられ、一族でチャップリン邸に住み着かれ、脅され、追い出され、離婚され、裁判され、62万ドルふんだくられ、というロリコンの天罰としては相当キッツイ一連の出来事のなかにあった。
 問題の子、リタ・グレイは、自伝のなかで「チャップリンは私の水着を脱がせると、ひざまずいて私の裸を眺めました云々……でも、私、濡れちゃいました」なる、当時15歳の自分とチャップリンとのポルノな日々を綴っているらしいが、そのポルノ野郎から金をせしめるために、がめつい母親、恐喝のプロのおじさんと結託し、性生活のなかでチャップリンに不利と思われる部分ばかりを抜粋したネタを三流出版社にを売り込むという極悪な作戦に出た。
『チャップリンは、フェラチオという極悪非道な性行為を娘に強要し、娘が拒絶すると「結婚したら誰でもやることなんだよ」といって説得した』
 この「リタの不満」なる暴露本は、みるみるうちにアメリカ国民の心をつかみ、「フェラチオ」という聞いたことのない言葉の意味を調べるため、当時、ラテン語辞書の売上が伸びたという現象まで巻き起こしたらしい。
 この出来事により、当時は上流階級のなかでしか使われなかった「フェラチオ」という言葉は脚光を浴び、結果、現在も一般市民のなかで広く使われるようになったとか。いやはや〜、さすがチャップリン。影響力がちがうね。そら、うちのお父さんもチャップリン全集買って自慢げに書斎に並べてたよ!
 
 ちなみに、日本の官能小説作家というのはフェラチオが好きらしく、海外ポルノ小説とは比べ物にならないほど、その描写にページをさく、ということがフランス書院のサイトに書いてあった。だから、やれ尺八、やれ吸茎、やれフルート、やれ口唇奉仕、やれ口腔性交、やれ口姦、やれ口ピストン、やれ口取り、やれ雁が音、やれ口唇愛戯……と、もはやニュアンスでしか理解できない別称がたくさんあるんだね。なあるほど。いやいや、見聞が広がりましたなあ!



2005/01/23(日)  回覧版と私
 回覧版の防犯だよりに変なことが書いてあった。
『ガラス割りに対しては、窓ガラスを窓ガラス対応の窓ガラスに取り替えるのが効果的』
 なんだろう……。
 回覧版がやってくるような場所に住んだことがないため、玄関ポストに回覧版が投げ込まれると、うれしくて小躍りしている私。
 でも、投げ込まれてすぐに回覧版を引き抜くと、投函したとなりの奥さんがびっくりしてしまうだろうし、なによりとなりの奥さんが「ああ、ご在宅なのを知ってて顔をあわさずにこっそり回覧版をつっこんだのがバレたかもしれない!」という自分の人見知りさを気に病んでしまったら申し訳けないので、わざとしばらく放置してから引き抜く私。
 そして、一時間ほど放置したのち、ようやく「あ、回覧版が来てるじゃないの。こりゃ知らなかったなあ〜」と手にとり、一字一句もらすまいと真剣に読み込み、防犯に対する意識をじゅうぶん高めてからサインする私。
 ほかの住民にはまったくめくられた形跡のない「うんちゃらだより、区長ごあいさつ」というOKトップコート紙マットNのタブロイドにまで目を通している私。(たぶんそういう名前の紙ではないと思うが、紙にくわしい男が紙の銘柄を自慢げに語っていたので単語がこびりついてしまった)
 最終的には、私が次にまわすべきお宅が、留守であるのをしっかり見はからってから、こっそりとポストに投げ込んで「ああ、顔合わす勇気がなくて留守中を選んで投げ込んでいるのを知られたらどうしよう!」と逃げ帰ってくる私。
 
 こんな余裕のなさじゃ、ガラス割りに窓ガラス対応でない窓ガラスを割られるのは時間の問題である。



2005/01/22(土)  やらかしてもうた……
 やらかしてもうた……なんだ、きのうのへべれけ日記は。焦るよもうってか、怖いよもう。消すさ、そら。痛々しいもの。
 起きるなりグロッキー。賞味期限切れのキャベジンを飲んだら、さらに悪化し、おえおえ鳴きながら仕事。夜、我が家に6人終結して飲み。ていうかすき焼き。ていうか松阪牛。たのしかったあ! 「うめえ、うめえ」とヤギのように泣いてくださる都会人のみなさまのご尊顔を拝見し、『ほれみたことか都会人よ。三重の味、グラム2000円ナリ!』なんつって、ひそかに故郷に錦を飾った気分になった私であった。
 ――「友達来るよ」「何人?」「6人」「いつ?」「来週」「じゃあ2キロでええか?」「うん」「すき焼き用の肉でええな?」「たのむわ」――
 唯一自慢できる特産品で都会への引け目をイーブンにしようとする東海人。それこそが、田舎母と上京娘のホットラインなのである。
 この事態が、私が家を出てから足かけ8年続いていることにより、『私と友達になると松阪牛が食べられるよ』という、イヤミなのかギャグなのか淋しい子なのかわけわからないセリフが口をついて出るようになっている、という事態に関しては、母の愛情に免じて自分を許すことにしている。
 しかし、『今度、松阪牛持参でお伺いいたしますので……』という、これまた社交辞令なのかアテツケなのか良く出来た子なのかわけわからない挨拶が口をついて出るようになっている、そのため、ときに実家の財政状況を圧迫しているような気がして心配、という事態に関しては、母の高級バッグに免じて「ま、大丈夫やろ」と思うことにしている。
 ……だって、ホントに送ってくんだもん! 持つべきものは、田舎母。
 
 しれっとプロフィールかえてみる。私は、泉水木蘭といいます。本当は「いざみ」なんですけど、どう自己紹介しても絶対「いずみ」と呼ばれそして抵抗しないやつなのです。よろしくねッ。
 ついでなので、ヒットラーハガキはもういらない



2005/01/20(木)  東海人、ドンキホーテ宣言
 三重県津市(0-18歳) ⇒ 愛知県名古屋市(19歳) ⇒ 大阪府東大阪市(20-23歳) ⇒ 東京都新宿区大久保(24-27歳) ⇒ 神奈川県横浜市(現在)。
 というわけで、ただいまより、自分の原点を忘れないために『東海人、ドンキホーテ宣言』を行いたいと思います。もっと普通に生きなきゃいけないので。
 
 いやあ、いっつもおもとるけど、そいにしても都会のビルはすごいなあ。ビルとビルのあいさに、まだほっそいビルがはさかっとるやん。あんなもん、戸があからんのちゃうやろか。
 そうやに。私は東海人なんやに。「東京? なにゆうてけつかる、そんなもんあっかさ」って親にゆわれたもんで、うざこいなあとはおもたんやけど、ドベにならんように一生懸命勉強して、わざわざ大阪の大学受けて、そっからやっと、どさくさにまぎれて東京の会社に就職したんさ。就職やったら、親もそんにああしいこうしいとはゆわれへんやん?
 せやけど、ほんまに住みはじめてみるとな、やっぱり都会っちゅうとこにおると、なっともかっともしょうない出来事ばっかようけ起こるし、もう、ちみぎったろかっちゅう、けったくそ悪いちょけた奴が多いんやわ。
 新宿に住んどったときなんか、特にそうや。こんなん、住んどるだけでえらいわとおもたもん。一歩外出たら、乞食がぞろひいて歩いとるし、駅行くあいだも、そっこらへんに乞食しょずくまって生ゴミみしっとるんやに? もう、あんなん、はたへ寄ってこんといてほしいわ。見とるだけではしかいはしかい。
 子供もなんか洒落た子おばっかでさあ、なんなん、通学にヘルメットかぶってへんやん。あんなんで車出てきたら、ぽーんといかれて即死やで。学校はなにしとんのや。子供はヘルメットかぶって歩かなあかん! うちの学校は、ちゃんとヘルメットかぶっとるかどうか、通学路に先生隠れとってみてやったで!
 ……あれ? あんたなにゆうとんの、どこの田舎モンやて? 津うから来たんやけど。それどこやて? そんなこといわんとってえ。三重県やん。県庁所在地やん。知らんて? 日本地図ふたつに折ってみ、三重県が真ん中になるんやに。え? なんやそれって? もう! なんなんさー、東海人宣言しとるだけやんか。あかんの!? ええやんか!!
 
(和訳)
 いやあ、いつも思っているけど、それにしても都会のビルはすごいなあ。ビルとビルのあいまに、まだ細いビルがはさまっているじゃない。あんなの、戸が開かないんじゃないかしら。
 そうだよ。私は東海人なんだよ。「東京? なにを言っているの、そんなところダメだよ」と親に言われたので、面倒だなあとは思ったんだけれど、ビリにならないように一生懸命勉強して、わざわざ大阪の大学を受験して、そこからようやく、どさくさにまぎれて東京の会社に就職したのね。就職なら、親もそんなにああしなさい、こうしなさい、とは言えないじゃない?
 だけど、本当に住みはじめてみるとね、やっぱり都会というところにいると、どうにもこうにもならない出来事ばかりたくさん起きるし、もう、指でつまんでひねってやろうかという、不愉快でふざけた奴が多いんですよ。
 新宿に住んでいたときなど、特にそうだった。こんなの、住んでいるだけで疲れてしまうわと思ったもの。一歩外に出ると、乞食が衣類のすそをぞろぞろ引きずって歩いているし、駅に行く間にも、そこかしこに乞食がうずくまって生ゴミをむしっているんだよ? もう、あんなの、近くに寄ってこないでほしいよ。見ているだけでかゆいかゆい。
 子供もなんだかお洒落な子ばかりでさ、なんなの、通学にヘルメットかぶってないじゃない。あんな(無防備な)姿で車が急に飛び出してきたら、ポーンとひかれてしまって即死だよ。学校はなにをしてるんだよ。子供はヘルメットかぶって歩かないとだめ! 私の学校は、ちゃんとヘルメットをかぶっているかどうか、通学路に先生が隠れて監視していらっしゃったよ!
 ……あれ? 「あなた何を言ってるの、どこの田舎者ですか」だって? 津から来たんですけど。それはどこだって? そんなこと言わないで下さいよ。三重県じゃない。県庁所在地じゃない。知らないって? 日本地図をふたつに折ってみなさい、三重県が中心になるんですよ。え? なんだそれって? もう! なんですか、東海人宣言してるだけじゃないですか。だめなの!? いいじゃない!!



2005/01/19(水)  とりあえず生きているのが不思議である。
 19歳のとき。同年代の男の子や女の子とうまくやれなかった私は、とりあえず単身赴任中の44歳妻子持ちとつきあっていて、年の差不倫の「大人っぽくなれたさ」「子供扱いしてもらってれば済むラクチンさ」に酔いまくり、依存していた。それが、自分の無理なつま先立ちによる筋肉の痙攣と、崩れ落ちを引きおこすなんて、想像もせず。
 半年ぐらいつきあったときだ。男の部屋でまったりしているとき、私は急に結婚してみたいと思ったので、ちょっとあなた奥さんと別れないか? と、とりあえずいってみた。すると、男がいきなり泣きだして、それができたらどんなに幸せなことかオヨヨみたいなことを言いだした。私は、また大人としてあしらわれて、まあいいじゃんそんなの、みたいな軽いノリで済むんだと思っていたので、あまりの展開にびっくりして引くに引けなくなってしまった。
 で、とりあえず涙を流してみた。
「ああ、好きだあ、ごめんよオヨヨ」「うん、いいの、我慢するから」
 そうしてスコバコ行為をいたし、いたしたのち、口論になった。とりあえずなんか文句つけてみたくなったのは私だった。
「あなたはそうやって体でごまかすんだね」
「そんな……愛があるからじゃないか」
「うそだ。愛があったら奥さんと別れるでしょ」
「だからそれができたら……」
「だからじゃないよ、そういって時間かけてごまかすんでしょ」
「そんなことないよ!」
「じゃあ、そんなことない証拠を見せてみたら。ああ、無理ね。だいいち、あなたの息子と私、同い年だもんね、しめしつかないよね」
 私は相手の急所であると思われるあらゆる単語を拾い集めて揚げ足をとっていった。こういうのって不倫っぽい♪ と思ったからだ。しばらく堂々巡りの詰問を続けていると、私はいったいどこで話を切り上げて仲直りすればいいのかわからなくなってしまい、迷っているうち、ついに男がキレてしまった。男は元レーサーという強靭な体力の持ち主で、ウオオオ! と雄たけびをあげると、その辺にあったタバコ、鉛筆、かばん、帽子などを投げつけはじめた。
 いま思えば、男はそれらのものを壁やらドアやら、きちんと私に当たらない方向にむけてわざと投げていたのだが(驚かせるだけのつもりだったのだろう)、その時の私はその心遣いに気がつかなかった。
 で、とりあえずこの男はキチガイだと思ったので、怖くなり、こっちも発狂して応戦するしかないという精神状態に陥った。ウギャアア! 男以上の異常な雄たけびをあげると、私はとりあえず自分の髪の毛をかきむしり、その後、その辺にあった知恵蔵、イミダス、ハサミ、カッター、ガラスの灰皿など、重量があるか先端がとがったものばかりを選んでバコバコ男に投げつけた。
 男は「おまえ、殺す気か!」と必死で私を止めようとしていたのだが、私はもう自分の発狂に酔いしれて一種のトランス状態に入ってしまっていたため、逃げまどっては知恵蔵、逃げまどってはイミダス、と武器を手にとり男の顔にめがけて投げつけ続けた。
 逃げまどっているうち、私はますますそもそもの発端も意味もわからなくなり、突然「この男に殺される」という最低・極悪・超自己チューの被害妄想に襲われ、ギャアアア! だれかああ! と大悲鳴をあげてベランダへ飛び出した。
 3階の部屋だったのだが、ベランダに洗濯機が置いてあったので、そのうえによじ登り、手すりの向こうの世界にむかって
「この男は殺人犯なんですうう! 殺されるんですうう! ぎゃあああ!」
 と叫びたおした。それからしばらく、黙らせてとにかく洗濯機の上から降ろそうとする男とくんずほぐれつ「この男おうううえええっがあ……んくんく……ころされおうぐぐげえうああ!!」などとやっているうち、ついに男がキレにキレを重ねて、怒鳴った。
「ていうか、もう、おまえなんか、落ってけ!!!」
 そうして、男はなにを思ったか、ようやく洗濯機から降ろしてしゃがみこませるところまで持ってきた私を再度持ち上げ、ポイッ、とベランダから投げ捨てたのである。
 
 私はすぐ下の木に引っかかり、ずずず、どすん、と管理会社が草刈りを怠っていたからはびこっていた草むらのなかに落ちた。幸い、かすり傷程度で済み、そして私はようやく我に返った。我に返り、「とりあえず、とりあえず」でやってみたことが、こんな大変なことに。ああ、やってもうた……と深い自己嫌悪におちいった。
 男はびっくりして裸足のまますぐに駆け下りてきて、大丈夫か、ケガはないか、救急車はちょっと立場上勘弁してほしいけど、でも愛してるのはたしかだから、みたいな不貞な懺悔をしまくり、こっちもバツが悪かったのがあって、なんてったって裸足で降りてきてくれたし、という不明の理由で仲直りした。とりあえず。
 近所の住民が一部始終を見ていて警察を呼んだのだが、「どっちもどっち」「痴話喧嘩」「男を逮捕してもいいけど、そんならあなた、彼に対する被害届出さなきゃよ」などと散々怒られたのは言うまでもない。
 その人とはその三ヵ月後に別れることになり、私は二度とこういう危ないことはやめよう……と心に誓った。ものの、やはり「年上の人好きだし♪」と20歳から24歳までは不倫ばかり繰り返して、さらに危ない場所から投げ捨てられるハメになったりとか、サラダ油をかぶってライター片手に「近寄ったら火をつけて死ぬから!」という自己防衛をしなければならないハメになったりとか、いろいろした。
 私がつきあう男の人は、一部の例外をのぞいてほとんどが「いい年こいてるのに、なんか巻き込まれて頭おかしいことしてまう人」で、私は「なんかわけわからんけど、巻き込んで頭おかしいことさせてまう女」で、そんななか、とりあえず私がいまも元気に生きているのは、とても不思議なことだと思うのである。



2005/01/18(火)  貧乏人はとにかくブッ殺されるらしい
 ひもじくて眠れな〜いな〜あ。おなかいっぱい鳥肉食べたい……
 母親からいきなり電話がかかってきて、もしもし、と応答するや否や
「バツイチ、コブツキ、ふた回り上までOKやから!」
「は?」
「ただし、コンツェルンに限る!」
 日産コンツェルンのことか。どうやら、杉田かおる電撃玉の輿にいまごろ影響を受けたらしい。まあな、新郎のおじいちゃん、社会の教科書に名前載ってるような人だもんな。
「もう、ドアに『コンツェルンはじめました』って張り紙しときなさい!」
 なぜに母はそんなにも興奮しているのか意味不明だが、ちょっとおもろい。自分がコンツェルンはじめられるんなら、もはやコンツェルンは必要ないんじゃないかな〜とやさしくつっこんでみたが、受話器から漏れふりかかってくる荒い鼻息はおさまらなかった。
「あんたは男に貢ぐ癖がある、それはほんとにむっちゃ悪い癖や。やめなさいよ? これからは1円でも貢がせる女にならなあかん。それから、コンツェルンが無理ならうちのお父さんみたいな人、もしくは上級公務員、いや、まあ財力があるならただの著名人でもええわ。とにかく、可能な限りコンツェルンに近いのを見つけてください。それならば、バツイチ? オッケーィ! コブツキ? オッケーィ! ふた回り上? オッケーィ!」
「はあ」
 この母のテンションの高さはなんだ、と思いつつも、まあ、ふた回り上まで許されるのはファザコンの私からすれば、殿方選びにおいて足枷がひとつなくなって逆に嬉しい……ことだけど、
「でも、コブツキはちょっと……だって「この後妻め! おまえはメスブタだ!」とかいって高慢ちきな息子に家庭内暴力されて血まみれになるわけでしょ、私」
「なら、DVで訴えて金ふんだくって離婚して慰謝料で生活すりゃええ。それもそれでお母さんはアリとするわ」
 ひーっ!! あんた、娘を売り飛ばす気か。
 いや、でもね、可能な限りコンツェルンに近いのって、身のまわりじゃだいたい売れてしまってるじゃない、まあ、
「不倫とかなら……なんとか可能性はあるかもしれないけどね」
「不倫? オッケーィ! んなもん、別れさしたったらええがな!」
 こわいよー。お母さん、だめなんだよ、私、不倫ならセックスだけじゃないと。別れさす、とか全然できない人だから。むかし、別れさす、をちらり考えてみたら、男に逆上されて3階の窓から投げ飛ばされたことあるから。うん、警察来たし。骨は折れなかったけどね。てかきょうはどうしたの? いつにもまして、ずいぶん前衛的じゃない……
「まあ、なんちゅうか、貧乏人とつきあってることがわかったら、すぐ新幹線に乗って行って、相手の男、とにかくブッ殺すから」
 えぇーっ! とにかくブッ殺すの!? 
 なんか、幅広がったようで、むちゃくちゃ狭まっちゃった……。
 私はこれから犯罪を未然に防止し、人命を尊ぶために、殿方との出会いの席において「すいません、貧乏人ではないでしょうか? もし貧乏人だったら、あなた、とにかくブッ殺されるんですよ」って訊ねなきゃいけないっていうのかしら。どういうことなのかしら。これは。どういうことなのかしら。ねえ?



2005/01/17(月)  そんな一日でありました
 天井のスポットライトが絶命したため、近所の、豆腐からスリッパまで豊富なお取りそろえのドラァグストアまで買物にいきました。そして、店の入り口でけつまずいてこけました。
 その店の入り口で、私はおよそ10センチの段差を視認しました。そこで、私は余裕をもって15センチ上空に足を持ち上げることにしました。しかし、ここ連日パソコンをパチパチパチパチ押す仕事ばかりしており、太腿の筋肉が著しく萎縮してしまっていたのでしょう、とつぜん筋肉が「そんなにはムリ!」と上空8センチの位置であきらめてしまい、けつん、ごつ、ばた。私は大人なのにおもいッきり生ごけしてしまったのでありました。
 先週も、田園都市線の渋谷のホームの階段で、3段目ぐらいで登り切るのが困難になり、思いっきりこけました。そのときは「やっぱ田園都市線沿線なんかやめればよかった……」と、東急グループを恨みぃ〜ますぅ〜でしたが、その考えも改めるべきであると本日は自分を深く反省したのでありました。
 
 と、まあ、このように苦労に苦労を重ねてようやく入店した豊富なお取り寄せのドラァグストア。しかし、私の探しているスポットライトは置いてありませんでした。そこで私はチャリに乗りかえ、駅近くの大型電器店に向かうことにしました。
 駅手前で派手な坂道があり、私は自分の筋肉の萎縮具合も考え、通常より強めにブレーキをにぎりながら、よろよろと下っていきました。すると、前方から身長30センチほどのガキふたり――下り坂でこちらが上だから小さく見えたのです――が、右へ左へチョコマカと走り回りながら向かってくるではないですか。ああ、危ないなあ。
 すると、そのガキの保護者らしいババアがこちらを見て叫びました。
「タケちゃん、ノコちゃん、前から自転車! 自転車! あああ、自転車にひかれちゃう!」
 ババアはあたかもこちらが極悪性犯罪者であるかのような顔つきで、タケとノコを抱きしめました。
 私は、うるせえババア! こっちこそガキがチョロつくからあぶねえと思って注意しつつ走行してんだよ! 公共の道路を大人しく歩くこともできねえガキへのしつけも棚に上げてだな、あくまでもぼっちゃんたちは悪くないのよ、なんて被害者意識ばっか植付けてっからロクでもねえガキばっか野放しになってんじゃねえかよ! と、つよくつよく思いました。
 
 かくして私は迫害に迫害を重ね受けて駅前の大型電器店に到着し、ポイントカードでもってスポットライトをもらったのですが、ふと、傍らの音楽機器コーナーに展示された電子ピアノを一心不乱に弾きまくっているひとりの少年が視界に入りました。
 背後からそっと近づいてみると、なんともすばらしい白く細い指さばきで、ショパンの「悲愴」を弾いているではありませんか。なんと! 白く細い少年が「悲愴」! これはきっと薄幸の美少年にちがいありません。結核かなんかの病歴があるはずです。もしかしたら、親の決めたいいなづけとの結婚を拒否し、愛しあう下女との駆け落ちのために家出したのはいいものの、その下女が待ち合わせの場所に来ず、悲嘆に暮れて石丸電器の電子ピアノコーナーへやってきたのかもしれません。
 私は無性にその少年の顔を拝みたくなりました。何気ないそぶりで店内をうろつき、ちょうど正面から少年の顔が見られる位置にきたので、思い切って目を向けました。すると! 
 おそろしく、ふつーにニキビだらけの出っ歯が、さも「俺ってさ〜ピアノ弾けちゃうんだよね〜、ほら、こんな風に。ねえねえ見てよ、石丸電器に訪れたみなさ〜ん」みたいな自慢げな身ぶり、ばりばりナルシスト気色悪いちゅうねん家帰ってひとりで練習しとけやこのモヤシオタクが! な表情で鍵盤を叩いとるではないですか。
 はあーーーーッ……。私は、自分が美少年のつらい人生を妄想するために使った電力を思うとつらく悲しくもったいなくなり、肩を落として帰宅したのでありました。
  
 あ〜あ、金持ちの色白結核美少年とかに「あ、あなたはゲッ、ゲホッゴフォオエエッ……」ってひとめぼれされないかなあ〜……そしたらすぐ、「あなたの冥土のみやげに結婚式をひらきましょう」って手に手をとって涙しちゃうのになあ〜……



2005/01/16(日)  徹夜につき、
 白いお空が落とすのは、つめたいつめたい雨だから、心はいつも晴れてたの、一月の朝、ペンシルバニア。
 わああああああああああああああ! そんな、叫びたい朝。どうした。
 これまで何人かの知人に指摘されては完全拒否しつづけてきたことだけれど、やっぱりどうも私にはかなりはげしい躁鬱の気があるな。だって、恋もしてないのに、明け方までクジャクの写真を見てボロボロ泣いてて、かと思ったらいまは太平洋だって泳いで縦断できそうな気分で揚々としてるんだもん。危険だ。(いやまて、縦断したら極地に行ってしまうじゃないか、横断だ、横断。旅のみやげが黒光って腐り落ちた自分の小指だなんて、絶対いやだよ)
 なんでまたクジャクの写真で泣けてきたのかというと、クジャクのオスが美しくてあざやかな羽根を持っているのに対して、メスはほとんど写真にも撮られないほど地味な姿で、人間としての自分の状況に置き換えるとみじめでしょーがなく感じてしまったからだ。
 いつだって、体のなかに才能を持って生まれるのは男。
 そりゃあね、クジャク君だってハーレムのなかできれいな羽根を広げても、お目当てのメスに限ってふられてしまうことだってあるでしょう。だけど、どうよ。特に獲得にふみ出されもしない、その他大勢の地味メスに生まれてしまったら。
 メスクジャクちゃんは考えたね、じゃあ自分も美しさを身につけようってんで、拾い集めたのはオスの羽根。だけど、落ちているのはもともと自分の体格にそぐわない長くて太くて使い古された羽根ばっかりで、それでも気づかないふりをして、一心不乱にオス化を続けるわけね。そしたらどうだ。
 ふと、水が飲みたくなって池に近づくと、そこに映っているのは世にもちぐはぐな、ぶ格好、変わり者、なんだそれ、な自分の姿じゃないか。それがうまい具合にハマってるユニセックスなやつならよかったんだよ。だけど、そのメスクジャクちゃんは、さながら釘やらホッチキスの芯やらを大量にくっつけた磁石みたいになってしまったんだね。こんなはずじゃなかったジャクー!
 女ってのは、一歩まちがうと虚しいね、不幸だね。
 危険だ。生理前かな?
 
 ぜんぜん関係ないはなしだけど「救命病棟24時」の録画ビデオを昨日やっと見たら、あなた、大泉洋はともかくとして、小市慢太郎が出てるじゃないですかあ。感激! ああ、しかも冷徹な救命医役だなんて! ああっ!



2005/01/15(土)  うちのちっこいおかあちゃん
 ぴっちり閉めてクリップで留めたはずの防災遮光カーテン(たぶん防のまちがいだと思うけどそう書いてあった)が、朝になると30センチぐらい開いている。ここ最近ずっと。
 あれえ? と思っていたら、今朝。もみじさんがカーテンの隙間からおもてが明るくなったのを確認し、前足でしゅっ、しゅっ、と開けているのを目撃してしまった。ああ、ちっこいお母ちゃんがこんなところに。
 
 そんなお母ちゃんの貴重な「連続! 大の字写真」(再登場)













タイトル 「 freedom 」



2005/01/14(金)  私も少女の頃に限らずいまでも妄想しております
 隣の夫婦喧嘩が聞こえてきて思わずテレビのボリュームをさげてしまう私は、家政婦根性ピーピングトム。どうも圧倒的に妻の勝ちっぽい。まあ口で女に勝てる男って、ちょっとやだけどな。クンニ以外で。
 午前中、仕事のファイルをつつ〜と送信して、即寝。夕方起きて、渋谷コクーンにてNODA・MAP「走れメルス―少女の唇からはダイナマイト!」を観る。
 自分自身を探すために行くあてのない疾走をつづけるアイドル・メルスと、そのメルスを待ち焦がれながらいつも鏡のなかをのぞいては恍惚としている、虚言癖・妄想癖のある少女・芙蓉。その芙蓉に恋焦がれるあまり、大罪を犯してしまう少年・スルメ。「現実」と「妄想」、「鏡」と「反転」の世界がごちゃまぜになり、最後は焼け野原となって収束していくというお話。野田秀樹、最高〜! パチパチパチ。古田新太、最高〜! パチパチパチ。また観に行きたい。
 ところで、私のすぐまえの席に松たか子が座ってた。すごい美人じゃないのお。しかも美人特有のイヤミさがまったくない。背もそんなに高くないから親しみのわく美人、ていう感じだった。やっぱ芸能人って綺麗なんだなあ。
 帰り、渋谷ドン・キホーテに「焼き殺されないだろうな」とドキドキしながらはいる。奥の階段に知り合いの絵描きの子が壁画を描いたのだ。見にいった。おおお……まじでこれ全部描いたんかい。根性と体力あるなあ。しっかし、サインがでかいなあ。いや、自己主張はよいことです。



2005/01/13(木)  300万もらえたら失敗するだろうなあ
 あっさり昼夜逆転で、その日の日記をその日の朝書いているおかしな状態だなも。
 ソフトオンデマンドの高橋がなり氏が3月末をもって代表取締役社長を辞任。あれま。会長にでもなるんだろうか。なんかほかのビッグビジネスをやるんだろうか。
 むかし、高円寺の女子美キャンパスの近くで芸大生むけのビラ配りをやってて、そのままとぼとぼ歩いてたら目のまえにッドッド〜ン! とソフトオンデマンドの本社ビルが立ちはだかっていたということがあった。
「あ〜、ここへ押しかけて高橋がなりに企画書を提出したら『コレあげるから失敗してください』って言って300万円くれるのかなあ…」
 と、うっすら思った。
 その頃、友人ろんだろんこさんが、お湯を入れて3分でヌメヌメにもどせる乾燥昆布をつめこんだオナニー紙カップ、題して『よろこんぶ』なる、女子とは思えない卓越したセンスのジョーク品を思いつき、笑いまじりのなかでもどうも相当真剣に「北海道の漁師と契約して、売り物にならない昆布を安値で買いつけたらいけると思うんだけど!」と電話してきたので、こちらもけっこう真剣になってしまい
「いや、ろんださん、まず衛生面をクリアしなきゃよ。尿道から昆布の雑菌が入ってチンコ輪切りの大手術なんてことになったら、賠償金シャレになんないよ?」
「それに、お湯っていうのも問題か……もどした後の昆布がちょうどいい具合の膣の温度になってないとNGだもんね」
「そうだよ。わざわざ昆布が冷めるまで待つ童貞がいるとは思えないよ」
 などと冷静な企画会議を繰り返しては、おかしくて涙を流して笑いころげていたということがあった。
 もしあの『よろこんぶ』を300ページぐらいの企画書にまとめて持ち込んでいたら、もしかしたらほんとに300万くれたかもしれないなあ、と、またうっすら思っている本日は、実に雲ひとつない晴天……と変換しようとしたら一発で「性典」と出てうなだれたのであった。おやすみ。(これ読んで「よろこんぶ」をパクちゃやーよ! ←真剣)



2005/01/11(火)  ハイテンションな徹夜の反省文
 ぎゃあああああああああああああああああッ! 徹夜! 詰まった! 仕事に! タイムリミット! だからこそ日記!
 つうか、もともと詰まってるから逃げに逃げてピンホールカメラに身をほだされたんだけど〜。
 夜中にCGの先生から「印画紙だと白黒反転に写るうえに、現像のための暗室も必要だよ」という超基本的かつ冷静なツッコミを受けてしまい、「しかし、ポラロイドのピンホールカメラセットが売られているから安心したまえ」というマジハンパねえナイス情報を教えてもらい、ますます気持ちが大勃起。
 さっそくヤフーオークションで「ピンホールカメラ」を検索した。
 
◆探偵・プロ仕様!ワイヤレスカラーピンホールカメラ
◆新製品!無線ピンホールカメラで音も映像も飛ばせ!即決
◆盗撮厳禁!プロテク特別仕様!小型・高画質ピンホールカメラ
 
 ……盗撮用のやつばっかやん。心のチンコが折れた。
 ちなみに、最初の「ピンホールカメラに身をほだされた」の一文で上記の検索結果にあたる物品を想像した人は、かなりアキバ電波食らってますから。ご注意あそばせ。
 は〜……このようなムダ書きをしている間にもタイムリミットは近づき、私はどんどん追い込まれていくのね。時間って、ザ・ン・コ・ク。もう、歌おう。正午の高い太陽にむかって。
♪わぁ〜たぁ〜し〜は〜やってないぃ〜 けっぱくだぁ〜〜♪
 以上、うろ覚えの「エンマの数え歌(作詞・作曲 麻原彰晃)」でした。こわれ〜にゃッ!



2005/01/10(月)  大人の自由研究「ピンホールカメラ」の行方
 そんなこんなで夕方、テレビみながら仕事してなかったら、ピンホールカメラのすばらしさを謳う番組がはじまった。自作のピンホールカメラで素敵な写真を撮っているイケメン外人に、国仲涼子が「うわぁ♪ すごぉい♪ すてきぃ♪」とシナを作っている。
 ピンホールカメラというのはレンズもシャッターも使わず、箱に針穴をあけてそこから露光するという原始的なカメラ(くわしい説明をしているナイスなホームページはこちら)。
 むかし、おじいちゃんの家の雨戸に小さな穴があいていて、日が昇るとその穴から光が差し込み、天地が逆さまになった栗の木の映像が砂壁に映し出されるということがあった。たぶん同じ原理だと思う。部屋を真っ暗にして壁に印画紙を吊るせば、写真が撮れたのかもしれない。
 ……つうことを思い出し、ついでに死んだおじいちゃんに教わった浄土真宗のお経も思い出し(じいちゃんは住職)、あああ、いまこそピンホールカメラを作って写真を撮ってみたあい! な〜もあ〜み〜だぁ〜〜んぶぅ〜! と唐突な思いつきに襲われ着の身着のまま家を飛び出した。もちろん目的地は「ヨドバシカメラ」、買物は「印画紙」である。
「待てよ? カメラ本体も作らなきゃならないから、木箱か缶を買わなきゃ。目張りするのに黒いビニールテープとか、布とかも必要でしょ」
 そして、道中の100円ショップ「ダイソー」に入った。
 
 3時間後、私は笑顔で「ダイソー」を出た。両手にはどっさり、新聞紙にくるんだ2100円分の食器を持っている。
 !!??
 ああ、またやっちまったよ。ダイソーに入ってえ、入り口にナイスな食器が並んでてえ、ああ食器買わなきゃって思ってえ……それから……それから……。とにかく、こんなに食器持ってヨドバシカメラになんか行けないじゃん。帰ろっと。
 だれかあ、こんな私のかわりに印画紙買ってきてえ。
 おそらく自分以外の人間に自分の意思を伝えなければ、まともな買い物もできない体になってしまった、ということが本格的によくわかった一日なのであった。そして、今日やらなきゃならなかった仕事を放りだしてしまっていたことに、いま気づいたところなのであった。



2005/01/09(日)  小森のおばちゃまが、死んだぜ?
 青い鳥とか飛ばしてみる。ますますトップページがごっちゃごちゃになってきたオンナ部。なんてオモイツキ根性で一貫性のない女なんだ、ということがよくわかる。
 昨夜から読みかけて枕もとに置いていた「チャイ・コイ」を起きるなり布団のなかでいきなり読んでみたら、自分の性欲という性欲をすべて著者の岩井志麻子に吸いとられるような気がした。ああ、この人にくらべたら私なんてインポテンツ、いや、もうタマヌキの青っちろい宦官同然だわあ……。ラストエンペラーはやはり志麻子女史だったのね。魂抜かれそう。
 という岩井志麻子に最近ハマっており「ぼっけえ、きょうてえ」「岡山女」「楽園(ラック・ヴィエン)」「自由恋愛」などなど読み倒している。エッセイ集「ぼっけえ恋愛道」におもしろいことが書いてあった。
「男好き」と「セックス好き」はちがう。前者は要は「自分好き」で、男にちやほやされていたい女、つまり男によって自分を常に確認していたいタイプ。後者は行為そのものが好きで、実は男が嫌い……という考察。
 じゃあもう、相手の男の都合をまったく無視して新しいプレーの考案ばかりし、発表するたびに友達に笑われっぱなしの私は、根っからの「セックス好き」ということか!? 
 いま、頭のなかで考案中の新作プレーは
 白衣・銀ぶちメガネ・髭の中年精神科医(これは中学生の頃から変更されない私の絶対理想サド男像)に、だまされて診療中に変な薬を注射され眠ってしまい(眠っておかないと体力のない医者にはうまく拉致できないだろうから)、目が覚めたら知らない地下室に拉致されているのに気づく(コンクリート打ちっぱなし・窓なし・裸電球・8畳・室温30℃・湿気多く寝てても汗)
 いろいろイタズラされたのち「これを着てくれ……」とブルマ、体操着、ハイソックス、上履き、ハチマキなどを差し出され、はずかしめのビデオ撮影をされる
(ブルセラの帝王である私にとって外せない見せ場)
 そののち精神科医が疲れて寝てしまったので、私はその辺に置かれていたマイナスドライバー
(このあたりはもうちょっとディテールが必要なので考え中)を武器にして立ち上がり、精神科医の上にまたがって首もとを押さえつけて目を突き刺そうとする(女の力でも殺せそうな部位だから。このあとのプレー展開のためには緊迫感が大切である)
 しかし、寸でのところで精神科医が目を覚ましてあっけなく取り押さえられ、さらにはげしくイタズラをされ、それによってどうやら私もエロスな気持ちになってしまってあああああ。

 というやつ。ちなみに、逆バージョンもある。私が女医で、年下の美少年が診察に来たので変な注射を打ち……もうええわ!
 とにかく私にとっては、男は「白衣・銀ぶちメガネ・髭の中年精神科医のサド」であればプレーに使えるので、モノ扱い同然なのである。モノ扱い同然の男にモノ扱いにされるプレーを考案するなんて、私ったらな〜んてサディスティックなマゾなんだ。でも、そういうのが好きな男がいたらよろこぶんだからいいじゃな〜ハィッ! SMは密室のドラマですよ! ……ただの「変態プレー好き」である。
 ちなみに、岩井氏は後者の「セックス好き」だそう。だろうな。そうとしか思えん。



2005/01/08(土)  一昨日、カレーを作った。
 一昨日、カレーを作った。
 一昨日は、晩・夜食にカレーを食べた。
 昨日は、昼・晩・夜食にカレーを食べた。
 今日は、朝・昼にカレーを食べた。
 ようやくカレーがなくなったので、ほっと一安心、夕刻スーパーへ買出しに行こうと玄関を開けたら同時に隣のおばさんが出て来て呼び止められた。
「あら、焼野原さん焼野原さん、ちょっとちょっと」
「こんにちは、寒いですねえ」
「そうねえ。ねえ、焼野原さん、おすそわけがあるんだけど」
「はい?」
 差し出されたのは段ボール。
「これね、子供会であまっちゃって。レトルトカレー」
 1ケース。24食。
 うちの正月飾りは、まちがえてインドの神様を呼んでしまったんだろうか。
『日本のカレーはイギリス製の軍国カレーだッ!』
 新大久保の一角にあるミャンマー料理店店主がいってた名言である。カレー祓いのつもりで頭のなかで唱えてみた。
 今日は、晩もカレーを食べた。
 げっぷが黄色い。



2005/01/07(金)  どんと焼きどこでやってるの不明で正月飾りどうする
 初夢がひどかったので、もっといい夢見てやろうと連日寝ていたら、公衆の面前に書き残せないようなダウンサイジングな夢を見てしまった。こんなことならもっと起きてりゃよかった……サイテーである。
 
 うちの実家は三重県という、いつも日本地図でいうとどこらへんにあるのかを説明するのに四苦八苦するマイナーな場所にあるのだけど、そんなマイナーな場所に超ド級のメジャー特産品が存在する。その名を「松阪牛」。
 近所に「美し国、三重が誇る食のブランド 朝日屋」という日本一の松阪牛専門店があって、毎年「今年も朝日屋が一席(その年の競りでチャンピオンになった松阪牛)を落札した」とか「今年は和田金(もうひとつの松阪牛牧場)が勝ったらしい」とかいうのがニュースになる。高くて肉が買えなくても、肉の切れ端を使ったコロッケなんかを売っていて、それを食べるともうスーパーの惣菜コーナーにあるコロッケは二度と食べられなくなる。くらいうまい。マジハンパねえ(←最近私のなかで流行語大賞)。
 で、だいたい季節のかわりめにはうちの母親が気をつかって、その「朝日屋」の1キロ17,000円もする高級霜降スキヤキ肉を送ってくれる。今年もやってきた。ブラボー! ママ! いま、うちの冷凍庫に眠っている。
 で、で、だ。こんなもん一人で食べても当然うまいにきまってるが、まあ誰かと食べたほうがもっとうまいにきまっているので、せっかくだし新年会を開こうと知人に声をかけた。最初、声をかけたのは3人だった。
『松阪牛のスキヤキだよ〜♪』
 それから3日たった。
『うん、おいで』
『うん、多いほうがたのしいから』
『うん、誘ってみてください』
 いってるうちに参加予定人数が、ひぃ、ふぅ、みぃ……8人。わあああたのしいなあああうれしいなあああ♪ って、おやおやおやおや、松阪牛は1キロしかないんですよ? これじゃあひとり一切れなんですよ? 普通の肉と混ぜますがどう考えても松阪牛のほうがうまいじゃないかオレにもっと食わせろという結論になるのは見えてるんですよ? みなさん集合することに意義があるとお考えだと思いますが私はA型の貧乏性だからひとりあたりの肉の消費量が非常に気になってしまう体質なんですよ?
 恐るべし松阪牛パワー。まあいいんだ。新年会だから。いいんだ。いいんだ。
 新年早々、肉がとりもつ肉々しい肉弾戦の予感なのである。
 
 と、一生懸命このはなしを書いている本当の理由はたったひとつ。
 スキヤキの味付けは家主の私がしなければならないということだ。こんなに人を集めて失敗したら……と考えると恐ろしくて夜も眠れない。眠れなくて昨日はメラトニンを飲んだ。私はB型になりたい。



2005/01/03(月)  謹賀新年

 寝正月 壱
  

 寝正月 弐
 

 寝正月 参
 
 人間の寝姿が一番ビンボくさいやん……。
 初夢は、全身白タイツの高橋克実に「浣腸しねえがあ!」と追いかけられるという内容だった。「ホントに、もう、イチジクはいりませんから!」といって必死で逃げる私は、全身黒タイツだった。
 こうなったらもっとマシな夢見るまで起きてやらない。

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