++2005/07/31(日)  もうジョギングはしないなんて言わないよ絶対
 さて、いくら無意味に家で死んだふりしてても仕方がないので、ここはひとつ、歩く、つまりウォーキングでじんわりと汗を流すという素敵なアイデアを思い立った。体を動かせば、陰鬱な自分も吹き飛ぶだろう。心の不健康は、だいたい、体の異常からきているものだ。ようし。
 ということで、突然ウォーキングを提唱したのはよいのだけど、歩くにあたって、ひとつ問題が生じることに気がついた。
 こういう時は、通常、上はTシャツ、下は歩くたびにシャカシャカと摩擦音がするタイプのズボン、クッションの分厚いスニーカーを履いて、フェイスタオルなどを首にぶらさげ、軍手を着用するものだろう。地域のウォーキングおばさん連合は、必ずそういう格好をしている。しかし、自分の持ち衣装をいくらひっくり返しても、シャカシャカと摩擦音がするタイプのズボンが見つからないのである。あちゃー! そらな、エクササイズなんてもんとは、一切無縁の人生送ってきた人間だしなー。
「まずはシャカシャカと摩擦音がするタイプのズボンを買いに行く」という、マジメさから湧き起こる衝動を必死でおさえ、とりあえず、部屋着にしている無印良品のスウェットパンツを代用することにした。快適なウォーキングを追求するため、ノーブラだ。乳首が透けないように、厚手の黒で胸元に大きなインキペイントのあるTシャツを着用した。そして、軍手・・・・・・かゆうううっ。却下、却下だよ、なんだよ、こんなもん! ていっ! じゃあフェイスタオル。が、あいにく使用しているもの以外、ぜんぶ雑巾になってしまって適当なものが見つからない。ためしにバスタオルを首から下げて鏡のまえで歩いてみたら、矢沢栄吉のライブ帰りみたいになったので、やめた。
 しかし、どうにかこうにか格好は出来上がったので、さあ、それではスニーカーをはき、いざ!
 ・・・・・・というところで、再び問題が発生。
 なんと、この無印良品のスウェットパンツ、ポケットがついてないのである。おいおいおい、財布は置いてくからいいものの、家の鍵、どーすんのッ?
 手に握って歩く? それはあまりにも“ちょっとコンビニ”っぽすぎて、ウォーキング感が薄れる。腰にぶらさげるにもリングがついてないし・・・・・・ア! この際、かゆい軍手を我慢してはめて、軍手のなかに鍵を詰め込むとか。いやいや、万引きの手口じゃないんだし、なんか、ややこしいよなあ。
 と、いうわけで。
 当初の目的であった「歩く」を急遽変更、「走る」ことにした。
 無論、鍵をかけずに出かけることに決めたので、ちょっとでも急いで帰って来られるように、ということである(・・・・・・書いてて今気づいたが、鍵はマンションのダイヤル錠ポストに入れとけばよかったのである)。
 まあ、泥棒に入られたところで盗られるもんは何もないと自負しているが、一応、防犯対策として、猫2匹に「泥棒が来たら、ちゃんと見ておくんだよ。まあ、見てるだけだろうけどね」と語りかけ、財布およびカード入れをチビ金庫に入れ、冷蔵庫のなかにしまった。
 おし! シュッパーツ!
       
 ・・・・・・・・・・・・。
       
 ゲ、ゲエッ、ゲホッ、グホハァッ!
 私はほんとにがんばる子だ。がんばりすぎて、なぜか自分に制裁を課し、坂道ばかり選んで走った。肺が苦痛で咳が止まらず、下腹部に詰まっている内臓が破裂しそうに痛み出し、涙が頬を伝いだしても、走った。その距離、4キロ。走るのなんて10年ぶりなのだから、こりゃ大したもんである。
 家にたどりつき、ダラッダラと汗をたれながし、フラフラしながら室内を確認。不審者の足跡はついていない。冷蔵庫の金庫も無事だ。猫2匹も悠然と寝ている。泥棒は入ってこなかったようだ。
 水を飲み、バスタオルで汗をぬぐって一息。ふいー、扇風機って涼しいなあー。あ゛あ゛あ゛、でも、内臓が、い、痛い・・・・・・。
 友達のアケミさんにそのことを報告したら、怒られた。
「あんた、ジョギングなんてもんは、健康な人間がやることですよ! ジョギング程度で内臓が痛むなんて、それ、筋肉が虚弱すぎて衝撃に耐えられない証拠だから。不健康な人間がそんなこと続けてると、内臓の毛細血管が切れるから、やめなさい!」
 ・・・・・・はい。
 健康への道は、いばらの道。
 けれど、この内臓の痛みがでかすぎて、夕方までのへこんだ自分は、なんてちっぽけなんだと、ちょっと精神的な元気をとりもどしたのであった。ううう・・・・・・でも、内臓が、痛い・・・・・・もう、ジョギングはいやだ。横になるよ・・・・・・。



++2005/07/30(土)  クララがったがた!
 暗っ・・・・・・。
 自分がだよ。
 生理周期のように、どうやっても精神的にへこむ期間は避けられないのだけれど、ここんところは、さらに輪をかけダークネス。本日はついに、大輪のブラックホールを咲かせて天井を仰ぎ見てしまい、なんかもう、床に寝転んで死んだふりとかしてしまった。
 これ、理由はなんにもないんだよね。強いて言えば、あまりにも素の状態になりすぎて、ネクラな部分が露出してるっつーか。
 何週間も前の、つまらないことを思い出してはへこみ、そんなことに囚われてへこんでる自分自身にへこみ、そんなにへこんでるのに解決策も見当たらない自分にへこみ、へこんでる自分にちょっと優越感持ってる自分を発見してへこみ。
 へこんへこんですわ。ひとりで勝手に。あーあ。
 なんて思ってたら、ナポリくんが死んだふりをしてる私の隣でごろん。キミはいつも得してるよね、なーんも考えないことを知ってるしさ。それなりに心配事はあるんだろうけど。よしよし・・・・・・なんて頭をなでてやろうとしたら、ぼがっ! 後ろ足でオモクソ胸元を蹴られて、大事なカップにシュッと爪あとが刻まれてしまったのであった。てんめえ、三味線屋に売っとばすぞ!! うそだよお。はあっ。
 ああ、自分に、自信が、ない。そんな毎日の私は、たまにこうして暗渠を歩く。
       

 寝たら?



++2005/07/26(火)  そらそうですよ
 SPA!でこないだ渋谷の露出ギャルを取材した号(7/6の日誌参照)が発売されたのでコンビニでぺらぺらっとめくっていたら、一番最後に“もし見つからなかった時のために”予備で撮られた自分の写真が思いっきり載ってたのだった。顔出しで。しかも名前の上に。
 つづいて、となりの棚の女性向けファッション誌をザラザラッとめくっていたら、街角スナップのコーナーに、私が「露出しすぎの困ったギャル」として声かけて、撮らせてもらった女性が“おしゃれっ子”として堂々と載ってたのだった。笑顔で。しかも名前出しで。
 サラリーマン向け週刊誌と、女性向け月刊ファッション誌。読者が変わると、ここまで変わる、街ゆく女の“きょうのポイント”。『自己満足』『自分に似合うものを』など、人それぞれお洒落に関する主観的な哲学はあれども、着飾ることが『他者に見られる』ことであるかぎり、すべての他者に同じ印象を切り取らせることはしょせん不可能なのであるなと、改めて自分がだらしない格好してないかどうか確認したりした、ノーブラコンビニ〜気の抜けた午後〜 なのであった。



++2005/07/24(日)  これは死んだと思ったけど、
 生きているってすばらしい。
 土曜日、目覚めると熱でどもならん状態になっていた。明日は日曜、病院へ行くなら今日だと、必死でチャリンコこぎこぎ病院へ向かう。受付に診察カードを出し、待合室でしばし・・・・・・ア、アレ? 世界がしろ〜く、うす〜く、はかな〜くなってえゆく〜――パタ。卒倒する。遠くで「あらまっ」という女性の声に、パタパタと白いサンダルの音。『これは死んだ』と思った。
 ベッドに担ぎ上げられ診察を受けると、「風邪、そして貧血。死にはしない」と反論の余地なき的確な診断。卒倒というパフォーマンスにはおよそ見合わない、つまらん診断に引け目を感じまくりながら、チャンコ引き引き自宅へ戻る。さあて、ゆっくり寝るか。と――
 ドガガガガガガ!!! ぎょえええ、地震であるよおおお! 死んだ死んだあ!
 本棚からは、雑誌という雑誌がスパ! スパ! と滑り落ちてくる。ヒエエ、こんな揺れははじめてだ。しかも、アアア、本棚の一番上に収まっている岩波書店の広辞苑が、岩波書店の広辞苑が、落ちる落ちるううう! 落ちたらちょうど放物線下にあるCDウオークマンに激突するじゃない、中には2625円の新品CDが入ってんのよ、あのCDまだほとんど聞いてないのに、うわあああん損するわあああ!
 自然の激震のなかで大爆発したのは、なぜかミニマムな損得勘定。ふと足もとを見ると、いつもの地震なら悠然としている猫たちが、ビビッて床を這い這い逃げ惑っている。これが事態の異様さをますます際立たせ、私は凍りつき、『これは本気で死んだ』と思った。
 なんとか揺れがおさまり、へっぴり腰でテレビをつけると「震度5」という恐ろしげな赤字。こえええ。ぶるぶる震えながらとりあえず散らばった雑誌をまとめ、なぜか洗濯機の中身を確認し(震えると、人は意味不明な行動をとるのである)、どうにか踏みとどまった広辞苑を本棚から下ろす。しかしやがて、震源地が自分とこでないとわかり、安堵。『ああ生きてる』と、再び布団にもぐろうとする。と――
 ゴフッ! ゲフゴハッ、ブヘエッ、グフォアッ!
 突然、これはなんの反動ですか血でも吐きますかって勢いの咳込み、しかも止まらなくなって、胸がぎりぎり膨らんで痛みだす。気管支をやられたようで、胸が圧迫され息苦しい。これはあかん・・・・・・助けてコールで程なく見舞いにきてくだすった友達に、このつらさ知らせようと深呼吸をして見せたところ、
 グヒイイイイ! ゲ、ゲヒイイイ!
 クソまみれの家畜のような呼吸音が喉から飛び出し、友達は焦るわ、私は焦ってますます咳込むわ、余震が起こって部屋は揺れるわ、もう、体じゅうの穴という穴から水が垂れ流れて、ゆるんで屁ぇまでブッこくわで、『これはいよいよもって本気で死ぬわ』と思った。
 友達も『これは死ぬわ』と思ったらしく、夜な夜な温かいタオルで体をさすったり、「大丈夫か、大丈夫か」と応援してくださったりして、丸一日たった朝・・・・・・『ああ生きてる』。
 しかもなんてすがすがしく優しい朝なんだ。
 踏んだり蹴ったりのこの週末、しかし私は引き換えにいろいろなことを実感し、なんだか今週も楽しく生きていけるような気がして、ああああああ、また揺れてるうううううう!!!! いやああああああああ!!!!(震度1)



++2005/07/21(木)  母、本格的ネット参入
「オークションで1万円のヴィトンを落札したら、わけのわからん香港の住所へ現金書留で1万円送れって言われたんやけど」
 母親が最近、ネット通販にはまっているらしい。
 普通のオークションだと思って落札したら、相手は香港在住、銀行口座もなく、とにかくこの住所に現金を送れというメールが届いたとか。
 お母さん、それ、ニセモノ業者やて。
「そうやんなあ・・・・・・『クレーム・返品不可!』って書いてある。でも、写真はわりと上手に撮ってあってな、ヴィトンばっかりぎょーさん出品してる、業者みたいなんやけど」
 状況を聞いていくと、出品数が多い割には入札者が少なく、過去の落札者からの評価ポイントもゼロに近い、住所は書いてあるが香港のもので、なんと読むかもわからないという。
 あやしいよ、やめときぃて。
「せやけど、落札したらキャンセルは効かんのやろ。買わなあかんやん」
 いやいや、あやしいと思うなら支払うことないよ、お断わりのメールしたらいいと思うよ。
「せやな。『申し訳けありませんが、不安なので』って丁寧にメール書いとけば、キャンセルしてもらえるよな?」
 頼りない様子に一抹の不安は覚えるものの、しかし、母の進歩はすごい。
 昨年、初のノートパソコンを購入した際は、『ネットが繋がらん! 返品してくる!』と、販売店に怒鳴り込んで一悶着起こすほど、利器に疎かった。投げ出そうとする母を携帯でなだめながら、ひとつひとつ設定をしてもらい、ようやくメールが繋がった。はじめて私に送られてきた文面は忘れもしない、『ぱちんこだいすき』だった。
 その母が、いまやガシガシ漢字およびカタカナを変換、顔文字を駆使したEメールをオンナ部のアドレスに送ってくるようになり、自分でオークションサイトへの登録作業を済ませたかと思うと、出品者との具体的なやりとりに悩むというところまで来ているのだ。すごいよ、お母さん!
      
「せやけどさあ、1万円くらいなら、試しに送ってみて金だけとられても、別にええかなあと思うんやけど」
       
 なぜ! なぜ、わざわざ地雷を踏むの!? 人柱宣言? チャリティー精神? 1万円が地球を救う、あの感動をもう一度!?
 ある意味すごいけど・・・・・・じゃあお母さん、どうせならその1万円、試しに私に送ってみて金だけとられてみないか!
        
 そんな愛すべきうちのママ。
『これ、見合い写真にばらまこっかな。ぐふふ。』
 誰がなんと言おうと我が道を突っ走り、突然の写メールで人を激震させるDNAは、娘にも脈々と遺伝。趣味はパチンコ、日々SANYOのホームページで新海のリーチアクションをくまなく閲覧し、モチベーションを高めている、パッチリ二重のキュートな38歳。愛本の和志が大好き!”
 ハチャメチャながらいつまでもオンナを忘れず、色々なことにチャレンジしていくそんな母を、私はとてもカッコイイと思うのである。



++2005/07/20(水)  そんな日もあるさってこと
 夕方、もそもそと人間らしい洋服に着替えて一路渋谷へ。シアターコクーンにて松尾スズキミュージカル「キレイ」を観劇。
 主役・鈴木蘭々の居住まいと声が、無垢でいじましい感じにビシャッとはまってかわいい。高岡早紀の完璧な八頭身プロポーションに絶句。宮藤官九郎の引き攣った悪役がとても不幸で妙にセクシー。
 ゲラゲラと笑わされる合間に、歌とダンス、ふいに胸を打たれる重いセリフが飛んできたりして、だんだんつらくなってきた。自分が。登場人物の色々な部分が少しづつ自分と重なって、はあ、私ったらなんてダメなやつなのかしら、他人のことぐちゃぐちゃ愚痴ってる場合じゃないんだよ。生きなくちゃ! なんて自己都合に、あくまでもシンデレラに、自己反省したり。
 ラスト、いろいろなものが繋がって、泣かされて、しびれた。
 終演後、楽屋へおじゃま。松尾さんにご挨拶・・・・・・したとたん、伝えたい感想が山盛りふき出してきて、『感動しました』という素直な言葉が言えなくなり、いきなりブッちぎりで自分の近況を愚痴りに愚痴りまくってしまう(この女、芝居で得た自己反省の甲斐全くナッシング)。しかし、もはやついでだし、ホントにくだらない「男が本を読んで引いてしまうのです」という小さな悩みも話してみたら
「でも、あの本読んで、お前が変態かって言われるとそこは普通なんだよね。ただ、ちょっと一般の人よりアマイ女かなって感じる、そこだろうね」
 グッサリ。
 改めて自分を思い知って、『そうなんだよね』。
 内容がどうあれ、そういうこと受け入れちゃう子? っていうのが周辺の不安材料であり、自分も気づいてるけど修復できない、けっこう重大な欠陥部分なのだ。
 だけど、だからナニ? みんなそんなに完璧? ってバッサリ切り落として見てる自分も存在する。自分はふしだらかもしれないけれど、ふしだらな自分は、自分のなかのひとつのコマだ。
 ・・・・・・
 とか、強気な言い訳で立て直してみたんだけど、やっぱり帰りの電車の中で揺られ揺られて自分をふり返ることとなり、結局、深夜に「ねえ、私って壊れてるうううう?」と友達に泣きついてしまう。
「まあ、純潔という意味であれば、本能として淑女が尊いと考える男子から見れば、アンタはブッ壊れてるということになるね。ただ、本となって公言されてる以上は、キミが勧めて読ませたのでないなら、男は読んだ責任として、愛があるなら受け入れるべきだと思うね」
 友達でいてくれてありがとう、アケミさん。
「まあ、なんだかんだ言っても、アンタは普通よ。大丈夫。迷って自分を見失うのが一番まずいから、そういう時は、普通に人に囲まれて、普通に仕事してる今の自分の実績を掘り返しなさいな。それが証なんだから」
 アケミさんの言葉を胸に、『そうさ、そうだよね』。
 つらいようで、つらくはない。涙を思い出したいのは、そんな今日に浸りたい自分であった。ほんならとりあえず、“そんな日もあるさ”ってことで、悩みを気晴らしに、ホレ、立ち直っとけ。
 さあて。
 芝居にうつつをぬかして携帯の電源を切ってたがために、深夜3時の今ごろになって編集部からざらっざらファックス流されるハメになってる私は、文字が潰れて読めやしねえベタ塗りのゲラ刷りに目をしかめ、ハイ、チェーック、チェーック、問題ナーシ! 明日は昼まで、めでたくおやすみなっさーい!!!



++2005/07/13(水)  しかし原稿だけは出した
 げ、げふっ。また出せなかった・・・・・・。
 ここいら一帯は毎週1回水曜日が燃えないプラスチックゴミの回収日なのだけど、もうすでに3週に渡り出遅れてしまい、パジャマ姿のまま、うなだれ倒してゴミ袋を持ち帰るというドンくっさい結果に終わっている。
       
『もう、コッソリ夜中に出したったら?』(悪いもくれん・談)
『アカンアカン、朝出すのがルールや!』(良いもくれん・談)
      
 人間関係のコマ切れた都会生活と違って、こちらは穏やかなベッドタウン、しかも私は何を血迷ったか、ひとり暮しなのにファミリータイプのマンションにお住まいで、町内会費っちゅう謎の1,800円までお隣のご婦人に支払っているのである。
 こんなところで
「ちょっと奥さん。○○号室のイズミさんったら、夜中にゴミ出してましたのよ」
「エエッ? 信じられないわ。奥さん、もうイズミさんは無視しましょ」
「そうね、もうイズミさんは無視しましょ」
 なんつって村八分にされたら、もうこの先、どないして生きていったらええのか、わたくす、わからへんでげすよおおおおっ!
 ・・・・・・そして、はたと『元々、隣のご婦人とは町内会費の没収以降、顔も合わせていない』『逆隣なんか、人、住んでない』と気づくわけだけど、まあなんちゅうか・・・・・・だいたい、生ゴミの日と違って、収集車の動きは焦りなく比較的緩慢、時には正午過ぎになってようやく現われることもあるという優しさなのに、キサマはなにゆえ間に合わんッ!
 これには、切実な理由があるのだ。
 最近お仕事している某週刊誌が、ていうか伏せる意味が特にないので『週刊SPA!』が、毎週水曜日の夜8時入稿というペースで私を追い立ててるのである――ン? 水曜日の夜? ならばなんで水曜日朝のゴミ出しに支障が、と思ったらちがうちがう。
 しゃららっと書ける人なら、恐らく火曜日の夜に取材をまとめて、水曜日の朝にゴミを出して、それから原稿書いてで夜8時に十分間にあうのだろうけど、なにせ私は元原稿がネット上にあったはずの『オンナ部』に、一年かかってるほどの超ォーー絶な遅筆。たった6枚程度の原稿にヘタすると丸2日かかってしまい、放っとくとあっという間に穴を開け、無言のサヨナラ処刑を言い渡されてしまう可能性があるため、常に前倒し、前倒しでとりかかる必要のある緊迫の警視庁24時状態なのである。
(※でもいま数えたら今日の日記は約4枚、30分で書いてるのはどういったわけじゃい!)
 そんなトロくっさい私にも当然容赦のないこの仕事、特集内の担当記事と文字数が決まってくるのが火曜日の夜。自分ひとりで取材してる記事なら、そんなの関係なく勝手に見切り発車で書き出せるのだけど、2、3人入り乱れて1つの特集にかかっていると、うがあっ! 編集部の連絡が入るまで自分がどのページを担当するのかわからない。
 というわけで。火曜日の夜から、せっせこせっせこ原稿を書き始めると、まあ不思議! ママ、もう水曜日の午後だよ! 『いいとも』終わっちゃったよ! ちゅうことになっていて・・・・・・横浜市、できれば街宣車を使用して、せめて手前500メートルぐらいから接近を宣言しながらゴミを回収してくれないか!
 とか言ってるうちの燃えないゴミ入れ(45L)はパンパンで、上からバコバコ踏みつけても5分で爆発する時限装置付き。仕方ないから、暇になったらバコバコバコバコ踏みつけてるんだけど・・・・・・あたしゃブドウの収穫に踊り狂うワイン農家かい! しかもあながちそれもウソではないかも、ってなスッパイ異臭が漂ってるよ!
       
 は〜あ。でも、愚痴ってる昨日は、ひとつ良いことがあった。某月刊誌に著者インタビューを受ける。人を取材するのも楽しいけど、やっぱり自分が取材されるのは稀有なことだし、うれしいや。おしゃ、寝るべえ。



++2005/07/10(日)  リニューアル
 しましてん、夏向けに。なりましてん、さわやかに。
 しかし、たったこれだけの突貫リニューアルに2ヶ月以上もかかってしまったので、もう二度とやりたくないとひとり勝手に憤慨しているのであった。
 そんな本日は、久しぶりにメールしてみた知人N嶋氏が、なんと奥さんオメデタで来年パパだというのでびっくりこいた。最もそういうことからは掛け離れた人材だと思っていたのに。ン〜、時は流れているのね。
         
 今月のどこかで「日刊ゲンダイ」木曜売りの金曜版、書評コーナーにて、泉美木蘭、インタビューされてます。見つけたら要チェックや!(←日刊だから発売日を外せないのに、いつ掲載されるのか教えてもらえてない悲しい人)



++2005/07/06(水)  渋谷のギャルと語らう
 渋谷・池袋・原宿。繁華街をまわって奇抜な露出ギャルに突撃で声をかけまくり、口説き落として写真を撮るという取材をやる。
 つ゛か゛れ゛た゛あ゛〜〜〜〜ん!
 もともと机の前に座っているのが生きていて一番落ち着く時間だっつう超・内向的な性格なのに、この街頭取材は私にとってもうほとんど修行みたいなもんだった。なかなか捕まえることができず、センター街の真ん中で
「ロシュツ、キバツ、ロシュツ、キバツ・・・・・・」
 奇妙なマントラを唱えながら、目玉ぎょろつかせて街行くギャルの背中をむさぼる私。明らかに、なにかの中毒患者だった。「なんかこの女ヤバイ」と避けていく人も多かった。
 が、やればできるもんである。
 梅雨時のこの季節、早く落とさねば雨が降り出し漁場の状態は悪くなるばかり、焦りという名の火花を散らしつつ、
●『それ、ほとんどお尻のワレメとか見えてますよね』なギリギリローライズギャル、
●『なぜに、フードのついたパーカーなのに背中が丸あきなんでしょう』な背中丸あきギャル、
●『前から見たら普通のタンクトップかと思いましたが、背中、それは・・・・・・なぜゴムが4本しかないんでしょうか』な背中ゴム4本ギャル
 など、いろいろな作品を拝見させていただくことができまして嗚呼よかったですよの次第。
 なかでも、顔が黒焦げて頭髪が白く爆発した16歳の少女とはずいぶん仲良くさせていただき、体に巻いている蛍光イエローのバスタオルは中野ブロードウェイで買ったワンピースであること、普段は化粧せずに地元のレンタルビデオ店で働きバイト代でがんばって洋服を買っていること、怒りの目で睨むオヤジもいるがその10倍は万札を手に“援交”を持ちかけてくる腐ったオトナがいること、そんなのは「チョーフザケンナ!」と思うから睨み返すんだということ、などなど生の談話を聞いて、ふんふんと思ったりもしたのであった。
 みんな、自分の思う「まっすぐ」を生きることに、がんばってるのである。
 渋谷センター街の夜は、どしゃぶりの雨でも明るくにぎやかだった。

 はあああああっ、とりあえず今週の取材は一段落。私も、経験値2コくらいは、アップできたかなあ・・・・・・。

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