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++2005/09/30(金)
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++2005/09/27(火) 白紙化の運命と忍びの国勢調査
とりあえず、熱湯で湯むきされた手のひら全快。
やあやあ、どうなることかと思ったけど、驚異の自然治癒力に賛辞を浴びせたい。ちょっとツルッとしてて、指紋とか、ないけどね。
しかし、これでまた手相が貧相になってしまったなあ。もともと占い師には「絶望的な手相です。良い所がひとつも見当たりません」と言われてたんだけど。だって、生命線は激薄で短小だわ、感情線はびょんびょんささくれ立ってるわ、極めつけに、運命線がないんだもん。まったく。両手もろとも。そら、心神耗弱まがいの運命にも陥るわな。
あーあ。せっかく、ここ1年かけて、自分の爪でぐりぐりひっかいて手相強化してきたのにいいいい。でも私はそういう運命なんだよ。襲いくるのは常に、白紙化! 常に、ふりだし! 朝起きてから夜寝るまで、夢の中でも、安心できたことがない。いっそのこと、「運命」を理由に、保険加入を断られてみたい。
そんな本日は、ここ4日間ずっと居留守を使いつづけてきた国勢調査の調査員さんとようやく対面。なんで居留守って、だって、アポなしのピンポンなんて新聞勧誘かエセ教会のTシャツ販売に決まってると思ってたんだもん。いつぞや、苗字しか言わない巧みな販売員に玄関を開けさせられて
「貧困にあえぐアフガンの子供のために、このTシャツを買って下さい」
青白く痩せこけた男に、教会のだっさいロゴ入りTシャツを差し出された日にゃ、おまえ、まずそのTシャツをアフガンに送れよ! そしてなにより、本人よ健康たれ! と言いたくなった。私に健康を指摘されるなんて、よっぽどさ。
おまけにここ最近までの2ヶ月間、私は別れた男に戸口には立たれるわ、超連続着信で仕事は妨害されるわ(編集部にかけようとして番号出してる間にバンバンかかってくるんである)の憂き目にも遭うており、もう、なんぼ電気メーターがぐるんぐるん回転してようが、なんぼ通りから見たら本人ベランダで布団叩いてようが、おかまいなしに居留守させていただいていたのである。
が、さすがに国勢調査は国民の義務であるし、なにより、不在により投げ込まれていた紙をよく読んだら、次回訪問予定が分単位までしっかり書き込まれていたので、出てみることにした。でもこれ、書いたら今度、手渡すのにまた居留守だと悪いよなあ。
「では、1時間後の12時15分頃、引きとりに伺います。ピンポンを2度連続で鳴らした後、ドアをトントントンと3回叩きます。インターホンでは『国勢調査の●●です』とだけ申し上げます」
あなた生まれは伊賀ですか。忍者じゃないんだから。でも、几帳面な人でよかった。きっとA型だろう。私はただ『仕事が不定期でお渡しするタイミングが・・・・・・』って言っただけなんだけど。やっぱ警戒して開けない人多いのかな。
で、そんなことしてたらもう水曜日。今日は入稿なのに、返さなきゃならんDVD2本も観てないし。「花と蛇」をカモフラージュするために、他のもん借りすぎたんだよ!
++2005/09/25(日) いてええええ!
うええん・・・・・・。
やけどした。左手のひら全域。マグカップ1杯分の熱湯を、もろに手のひらで受け止めてしまい、一皮べろんと湯むき状態。いてええええ!
ほんでも、冷やしてればなんともないなあってんで、スーパーの袋に氷を入れて握りしめてたんだけど、30分たたないうちに氷は溶け、常温になってしまう。すると、とたんに手首から先が痛み出す。それはもう、無数の針でぶすぶす刺されるように。もう、超絶。やっちまったのが寝る直前だったので、倍率ドン! さらに、倍。
氷袋を握りしめてベッドに横になる。30分たつと激痛で目が覚める。フラフラしながら冷凍庫にむかい、新しい氷袋を作る。30分たつと激痛で目が覚める。新しい氷袋を作る。5分たってないのに激痛で目が覚める。なんだと思ったら、握りすぎて布団の上に破水している。ンのーーーーーーーっ!!!
おかげで、せっかく遊びに行こうと思ってたのに昼すぎまで眠れずで、ようやくいつのまにか寝てしまったと思ったら、夜だ。起きてもびしょびしょの袋を握りしめてた自分が、切なかった。
しかし、どうやらこの甲斐あって激痛はおさまっており、グーパー動かすとピリピリはするものの、一日でなんとかキーボードが打てるまでに回復。手のひらってすごいなあ。まあ、もともと季節の変わり目にポロポロ手の皮がむけるというヘビ系体質だし、今秋ぶんがいっぺんにきれいんなってよかったわ。ハ!
しかし、なんでまた熱湯を手のひらで受け止めたのかっていうと、カップがぐらっとなった瞬間、真下に飼い猫ナポリくんがぽけえと座っていたからだった。実際は「ア!」と発声した瞬間、とっとと逃げていなくなってたんだけど、走り出した私の反射神経は「やめて引き返す」というところまではまわらなかった。それどころか、手に当たってはねかえった熱湯とカップが逃げ去るナポリくんを追いかけまわしてしまい、私はひとり泣きながら、「こわっ! あんた、何すんねんな!」て嫌悪感ムンムンの遠巻きな細目を向けられるはめになったのであった。
身を挺してなお、この仕打ち。
・・・・・・なぜ? 私はただ、動物愛護しただけなのに。

「おめえが、どんくさいんだよ」
++2005/09/21(水) 地 に 足 を つ け ろ !
ロボトミーとか調べてるひまがあったら、寝てたらよかったんである。
昨日からボケーとしてて寝るタイミングを失いっぱなしのまま夜、座談会に出て、もどって深夜、打ち合わせと原稿2本。漬け物石を2、3個背負ってるような心理状態で、なぜかとりあえずゆっくり日記などしたため、おまけに前日の日記を手直すという意味不明でムダな時間まで費やし、(ここから先は予定→)翌午前中までに原稿やっつけて、小一時間仮眠し、取材2本、走って、夜また座談会。背負った漬け物石に「まにあわない」と彫り込まれた状態で、全速力で走ってもどって深夜、入稿2本。くらいのことは、サラッとこなしてから死ななきゃ、葬られるみたいだ。葬られたほうがまし・・・・・・とか思ったら終わりっぽい。
はー。でも、なんでこういう時に限って、全然関係ないことして時間つぶそうとしちゃうんだろう。だって、さっきまで、手鏡で自分のワキの毛根とか観察してたもの。ぼう然と。キュッとつまむと生まれたばかりの毛が0.3ミリぐらい飛び出てくんなあって。行動が無意味すぎるよ、放っとくとそのうち、つまようじで歯石の除去とかはじめちゃう勢いだよ、口ん中血まみれだよ。ただでさえとろくさいのに、集中するまでの、この、時間のかかりよう。
そんなに逃避したいのかな、さんざん人生を逃避してきたのに、まだ逃避し足りないか。
プレッシャーに弱いのはわかるけど、とりあえず、
地 に 足 を つ け ろ !
今日の私が自分に言いたいことは、これ。
ああ、ワキ毛観察および顔のホクロ観察、この日記とあわせて3時間もロスしとるやないけええええ! よしゃ、どうあがいても、誰かれに忙しさを報告しても、時間は平等に過ぎ去っていくのがわかった。やるぞい。
で、3時間前の原稿開いたら、3行しか書いてなかった。もう、空笑い。ハ、ハ。
++2005/09/20(火) ロボトミー
「カッコーの巣の上で」を見てて、やあやあジャック・ニコルソンかっこいいなあなんて思って、そのあと、劇中に出てくるロボトミー手術について調べていたら、とたんに鬱に。
いろいろ難しい分類があるみたいだけど、基本的には、“困った行動をおこす”精神病患者の頭がい骨に穴を開けメスをつっこみ、前頭葉の一部を切断して“外科的におとなしくさせる”という手術。前頭葉は人間の知的活動をつかさどる部位であり、その手術によって、結果的に廃人にさせられる人もいた。
調べていくと、医師の一方的な判断でロボトミーを受けさせられ、精神病棟のベッドの上に50年間ただ黙して座りつづけるだけの人生を送ることになった女性の話や、肝臓の手術だと騙されて施術され、その後、無気力によって転落人生を歩むことになった男性が、執刀した精神科医の嫁と義母を殺害したという事件などなど、なんかもう救いのない話ばかりが出てくる。
あー、現実って残忍だ。汚いし、臭いし、グロいし、えげつない。
でもなあ、人体や精神の破壊とまではいかないまでも、日頃ふつうにしててもプチ人権侵害を行ったり受けたりで、報復に迫害めいたことしてやりたくなることだって、いくらでもあるわけだ。考えてるだけなら罪にはならないとはいえ、基本的にエゲツナイやね、人間て。そんで、そういうこと考えてる時って、得てして、他人と自分が切り離して想像できなくなってる。自分の正しさによって、当然相手は罰せられるものだろう、自分によって相手は変わるだろうと盲信してる、自分勝手で閉鎖的な状態だ。程度の差こそあれ、これ、ロボトミーする医者と一緒だよ。
誰だって他人をロボトミーできないし、他人にロボトミーされない。いろんな意味で。
そういう想像力を失うのって、狂気だ。
んで、最後に、このロボトミー手術を開発したモニスという医者が“その功績を称えられ”ノーベル医学賞を受賞している、という記述を発見。ああ、他人の受賞歴ってつい羨ましく見上げてしまうけど、あんまアテになんないんだな、と思った。
++2005/09/19(月) 鳩を打つ夢
わけのわからない夢を見た。
砂丘をふらふらと歩いていると、なぜか目のまえに、よく行く劇場が現れた。中に入ると、すでに500人ほどのお客さんで満席、立ち見も出ている。私は最前列の中央に座った。まもなく客電が落ちて、舞台上にタキシードを着た男が現れた。
「これから、次から次へと鳩を飛ばしまーす!」
手品でもはじめるのかと思って見ていると、男は舞台のすそから大量の野鳩が入ったケージと、バッティングマシンをごろごろひっぱってきて、そのマシンに野鳩をセットした。スイッチを押し、自分は金属バットを持って構えている。
ウイーーーン・・・・・・ズバ! パンッ!
マシンから飛び出す野鳩。すると男は、なんとそいつをバットで打ちかえし、客席に向かって飛ばしはじめるではないか。
ウイーーーン・・・・・・ズバ! パンッ!
ウイーーーン・・・・・・ズバ! パンッ!
男は次から次へと鳩を打ちはじめる。
中段より奥の席には、どんどん鳩の撲殺死体がふりそそいだ。なかには生き残る鳩もいるが、バサバサと低空飛行しながら、羽根やフンをばらまいて大暴れしている。大パニックだ。みんな「えーっ」「ぎゃあ」などと叫びながら劇場から出ていってしまい、やがて100羽も打ち込んだ頃には、客席はほとんどすっからかんになってしまった。残っているのは、私と、私の隣に座る知らない女の子のふたりきりになった。
フンだらけになった男は、鳩の死臭漂う静寂のなか、最後の鳩を高く打ち上げ、疲れきったようにバットを捨てると、今度は油を注いだ大きな天ぷら鍋を持ってきた。足もとに落ちていた鳩を拾い、そのなかに投げ込む。ジュッと香ばしい音があがった。男は、言った。
「フライです」
悲惨極まりない状況なんだけど、だからこそ笑いがこみあげてきてしょうがない、みたいな心理状況になった私は、思わずふき出して狂ったように大笑いしてしまい、隣の女の子もつられて大笑いしてしまい――
そして私は、そんな自分自身の笑い声で、ぷはあっ、目が覚めたのであった・・・・・・。
こんな私、なにかに追い込まれていること、うけあいである。
++2005/09/17(土) 左耳と左肘の痛む最近の私の心の暗部
ここのところ、電話取材ばっかりで、左耳と左肘の痛む毎日を過ごしていたんだけど、今日は以前からちょくちょくホームページをのぞいていた女性がお相手というのもあって、なんか話が盛りあがりすぎて、取材15分:ムダ話3時間みたいな配分で午後を過ごす。
最初のころは、もとの性格が人見知りだし、知らない人といきなり話をするってだけで相当なストレスだと思いこみ、「こんな仕事できないよおおおお」なんて泣き言もあったんだけど、ここ最近ようやく、あー、なんでも闇を突破してみたら、楽しい光もあたるんだな、なんて思ふ。
で、メモ用紙を目の前に置いて長電話をすると、こうなる。

意味不明なメモに限って太くなぞっているばかりか、左側中段の植物の芽みたいなやつ、本体より影のほうに力入れて書いてるあたり、なんか自分の知らない心の暗部が如実に投影されているようで、とってもおっかない気分になるのである。
++2005/09/14(水) アイラブ田舎、アイヘイト都会。
だって、うちの近所、ツタヤ以外になんにもないんだもん。横浜市内で3LDK家賃8万5000円って言えばそのなんにもなさも伝わるだろう。そしてそんなところにひとりで住んでるこの人のなんにもなさも、また伝わるだろう。
つうことで、本日はさっさと業務終了せしめたものの、あまりに蒸し暑くて遊びに出かける気力もなく、またもや、ツタヤへ。(この女、大丈夫か。映画とか本にばっかり没頭してるとバカになるというのが世の常だといいますよ!)
で、新作だった『茶の味』が一週間レンタルに変更されてたので、とりあえず借りてきて観る。ニューシネマパラダイスに続いて、嗚呼ノスタルジー第二弾。田舎の家族ってこうやって心のなかにそれぞれのモヤモヤを抱えてても、ものすごくノロノロ過ぎてく毎日の時間には、無理に逆らおうと考えない大らかな安定感があるんだよね。なんてことを思った。
郷愁。私の人生のテーマはきっとこれなんだよなあ。
が、そのやふにして郷里に想ひをめぐらし実家の浜辺をしのびたる折に限って、当の田舎勢力からは、田舎をさげすみ都会をあがめたてまつるような電話がかかってくるのである。
「田舎じゃ、なーんもでけへんわ。なーんも売っとらんし、なんかしよう思たら一苦労やし。あんたの雑誌かて、どこ探しても売っとらん。車でコンビニから本屋からなにから回ったんやに。やっぱり世の中、都会やないとでけへんことが多いわ。ホアーッ」
風俗店のオーナーになるという熱は、どうやら冷めたらしい母からである。(9/5参照)
たしかに、都会でなければできないことはある。母の年齢にはなったことがないからわからないけれど、私も過去、それと同じ理由で都会に憧れ、田舎に住む自分の将来を思うと、その退屈さに辟易していた。こんな不自由な土地で一生暮らしたくない、三重県在住の人となんか絶対結婚しない、都会へ行けば自分の未来はもっと速く、もっとたくさんやってくる、そう思っていた。
でも実際に都会の真ん中に住んでみたら、すこしのあいだ、くるくる浮かれてあたりを見回したあと、すぐに、あまりにもいろいろなものが手の届く場所にありすぎることを感じて、その「近さ」が私は大嫌いになった。物も人も場所も時間も、全部が近い。近すぎて、安心して眺められるものがなにもなくて、仕方なく目を伏せる自分はどんどんひとりになっていくみたいだった。
田舎にいたって、都会にいたって、ひとりでいる事実は何も変わらない。だけど、手を伸ばしてもすぐには届かない遠いところに、みんなが見ている同じ景色や、みんなが感じている同じまぼろしのあった生活には、都会にそろうたくさんの“選択肢”よりもずっと自由な風が吹いていたなと思っている。
アイラブ田舎、アイヘイト都会。
と、いうように、ことあるごとに新宿を恨みたおす私だけど、そいでも私だってやんなきゃいけないことがいっぱいあって忙しいし忙しいのも楽しいし人に会ったりとか猫も飼ってたりしていろいろあるので、当分実家には帰りませーん! ということで、おかーはん、そちらから遊びにきてくらはい。
++2005/09/12(月) 素直に、一本の映画に救われた日
なんか最近、あれこれ悩み事が多すぎて、もしかしたら自分はノイローゼなんじゃないかと疑う心が芽生えたので、絶対泣けるにちがいない映画で心を癒してみようと『ニュー・シネマ・パラダイス(完全版)』を借りてきて観る。
で、あまりにも号泣しすぎてどろんどろんになった。最後のシーンとか、もう、ティッシュくわえて声をあげてウオウオ泣いたので、それまで傍らに寄り添って一緒に画面を眺めていた飼い猫ナポリくんが、やたら不安げな顔でこちらをチラチラ見上げていたくらいだ。
終了後、めでたく心に愛が充填されたところで、今度はどういうわけか、親友アケミさんがますます大好きになる。で、いてもたってもいられなくなり、アケミさんに向かって「キミが友達で本当によかった!」「私はキミの幸せを願ってやまないよ!」と、むっちゃくちゃ直情的なメッセージを贈りまくる。不気味きわまりない、いくらなんでも感情移入しすぎである。
自分でも、いくらなんでもちょっと怖いよな、と思ったので「田舎から出てきた人間には、たまらない映画だ!」とか「『誠実な人は孤独なものよ』『自分のすることを愛せ』ってセリフに心打たれた!」とか、これまた自分ばっかり盛りあがってしまうようなことを必死で説明したりして、アケミさんは、わははと笑って応対してくれたんだけど、そうしているうちに、こんな風に冷静さ失って映画の感想を語ってる自分って、なんだかとてもかわいいな、なんて思えた。
このごろ「私って友達少ないよな」とか、「本当の自分を知ってくれる人になんか、一生出会わないもんかもな」とか、とにかくダークでダークでどもならんことばかりぐるぐる考えてしまってたんだけど、ちょっと恥ずかしいけど、やっぱり素直に、一本の映画に救われた日であったよ。
++2005/09/09(金) 渋谷おそるべし
ああ、癒されたなあ。
前日、ツタヤのミステイクで無理やり貸し出された『ねじ式』を、特に逆らうことなく大人しく観て大人しく返却、「借りたのとちがうディスクが入ってましたよ」と言おうと思ったんだけど、なんとなく、また誰かが私のように呪われたらいいと思ったので、黙っておいた。
で、入れ替わりでなんとはなしに借りてきた『バグダッド・カフェ』に、すっかり癒される。これだよ、昨日の私が求めていたのは!
で、今日は渋谷で打ち合わせがあったので、昼からのこのこ出かけていった。業務は2時間少々で終了、解散となり、街をぶらぶら人ごみ見物していたら、なんだか無性に「せっかく渋谷まで来たんだし」という気分になって――気づいたら両手に紙袋2つだ。洋服屋の。
ぎやあっ。赤字よ、赤字! かるく今回のギャラの2倍は散財してるんである。
しかもあなた、「せっかく渋谷まで来たんだし」って、実は昨日も渋谷まで来てるじゃないすか。つうか、今月すでに4回は渋谷まで来てるじゃないすか。そして、来るたびに「せっかく渋谷まで来たんだし」っつって、なにか買って帰ってるじゃないすか。
ンもー、おばあちゃんのお出かけじゃないんだから! 渋谷の都会さを言い訳に、買い物ばっかりしてんじゃないよお!
おっそろしくなったので足早に帰宅、猫たちをシッシと足蹴にして、とりあえず“ひとりファッションショー”を開催。大満足のなか惜しまれつつ終演したのち、今月渋谷で買い物したレシートを引っぱり出して、プチプチ足し算してみた。そして、痙攣した。
あうあうあうあー。
なんつーか、都会のど真ん中に住んでた去年までは、こんなこと絶対になかったんだよ。だって、いつなんどきでも、なんだって手に入る場所にいるんだもの。そんなに物欲刺激された記憶がないんだよ。そうなるとこれ、今回の散財の原因はゼッタイ“出向くのにちょっと手間のかかる場所にある都会”だよなあ。ああ、そうだ、そうにちがいないよ、きっとそうだ、それしか考えれらない、むしろそういうことにするべきだ! ひいや、くわばらくわばら。
++2005/09/08(木) あーーー、歯車かみあってないなあ。
手にとって、読んでいる最中だった。その本の作家が、飛び降り自殺した。
うげええ・・・・・・。偶然とはいえ、衝撃走るよ。だってちょうど、仲間が次々と割腹自殺していくシーンを読んで「あっぶねえ人だなあ」なんて思って、ホームページやらなんやら、その作家の半生を追ってたところだったんだもの。なんで、リアルタイムに、そういうこと起こるかなあ。
見沢知廉「天皇ごっこ」。政治なアレはぜんぜんわからないけど、この小説は、すごくおもしろかった。
そんな最近は、なんだか小さなことが積み重なって、総じてガタガタ。なにか考え込んでるってわけじゃあないんだけど、いやむしろ、なにも考えずにぼうっとしてるだけなんだけど、とにかく、歯車がかみあってないんだよなあ。こういう時って、小さなことでも、ずんずん積み上げられて大きなストレスになっていってるって実感しか得られない。体もだるいし。お肌も調子悪いし。
その上、駅から自宅までの道を歩いてて、急に「あれ、うちの住所、なんだっけ?」と気になりだして、「神奈川県横浜市・・・・・・」と回答しはじめたのはいいものの、どうやっても、番地以降が思い出せない。
(3丁目だっけ? あれ? それは去年の家の番地だよなあ。2−6−305? 絶対ちがう。しかもなんか、実家の電話番号と入り混じってるし、だいたい私、3階には住んでないし)
そんなことぐるぐる考えているうち、結局、マンションに到着してしまって、ポストに入ってたダイレクトメールのあて名を見たら、正しい住所は私の仮説とぜんぜんちがってた。脳細胞が死滅してるとしか思えない。
はああ・・・・・・。
気分転換でもしようと、TSUTAYAで超幸せそうなタイトルのDVDを選んだ。
家に帰ってさっそく観るべしとケースをあけたら、なんと、店員さんのミスで、借りたのとは違うディスクが入っていた。つげ義春原作、浅野忠信主演の「ねじ式」。よ、よりにもよってメメクラゲかよおおおお。まあいいや。そんな日なんだよ。まさに。むしろナイスミステイクだよ。ツタヤ。映画はおもしろかった。
++2005/09/02(金) まきまきウンコの夢
20歳記念、西川きよしに一票入れてから8年ぶり、人生2度目の選挙に行こうと突然決めたので、とりあえず「総選挙」という単語を検索しまくって政治の仕組みを調べる。そしてようやく、「衆院選では無所属候補は政見放送できない」ということを理解したのであった。
なーんだあ。せっかく「てか、あんたダレよ!」ってつっこみたくなるような、奇天烈な主義主張が見られると思ってたのに、ああいうのって知事選だけなのね。はじめて知った。この女の学、かなり虫食い。で、大人しく早朝のNHKで、その時流れてた党の放送を見る。見ても、どうとも、思わないんだけど。強いて言えば、やたら「神奈川県民のみなさん!」と松岡修造ばりのアツイ視線で呼びかけられるので、ああ自分は神奈川県民だったと意味なく思い出し、だからってそんないきなり県民性訴えられてもなーと、ますます自分が政治から遠ざかるような気分になった。選挙は行く。
そんな本日。
寝てた。
寝てたのかよ。って、ほんとに寝てた。20時間くらい、目が覚めなかったんだからしょうがない。そのあいだ、ものすごい急勾配でらせん状、形状でいうとちょうどまきまきウンコみたいなアスファルトの山を、うんしょうんしょと登る夢を見ていた。
そのウンコには、私よりずっと先に、すいすいと登っていく人がいて、私はその人の背中を見ながら「なんでそんな苦もなく進んでいけるのよお!」と羨ましくてしょうがなかった。で、立ち止まってちらっと後ろをふり返ってみたら、あまりにも坂がきつくて崖っぷちに立っているように見えて、ひっくり返って転がり落ちそうな錯覚にみまわれた。ヤバイと思ってしゃがみこんだら、もうそこから立ち上がる元気がなくなった。
それから、むりやり壁をよじ登って螺旋の次の段に飛び上がろうと思いついたんだけど、腕力も体力もない私はぶら下がるのが精一杯で、小石をばらばら落としながら、結局もとの位置に着地することになった。
しばらくそこに座り込んで、上を見上げたり、地面をつついたり、いろいろしながらグズグズ泣いていたら、先に登っていた人がくるっとターンして降りてきて・・・・・・降りてきただけだった。そのまま私には目もくれず通り過ぎて、どんどん下へ降りていったと思ったら、隣にある別のもっと大きなまきまきウンコに、ずずいっと登りはじめたのだった。
(あーあ・・・・・・)
その姿が遠くなっていくのをじいっと眺めながら、私は、自分のグズグズが、ウソ泣きだったことをなぜだか急に思い出して、そんな自分の様子に自己嫌悪しまくり、そして自己嫌悪マックスで最強に気分が悪くなっ――――
最 低 。
なんッでそこで目が覚めるかなあああ! もうちょっと夢のなかにいたら、パンパンと手をはたいて立ち上がり、空の青さ、風のそよぎにフウと深呼吸するなどして、きっと心地よい朝を迎えられたにちがいないのに!
まあ、そもそも、起きたら、THE★真夜中だったけどね。
だけど、そんな風にして目覚めたきょうは、メーラーを開いたら、わりと良いお知らせがたくさん届いていたことだったよ。
++2005/09/01(木) もうダメ遍歴は語りません(仕事以外では)
いやー、はじめて飲んだけど、柚子茶ってうまいもんだなあ。
SPAの仕事で、漫画家の倉田真由美さんとお会いする。美人だ! 売れっ子だ! 高学歴だ! そんでもって、聡明・快活だ! す、すげー。なんかもう、威力ありすぎて、私は身長が2センチ縮んでトックリセーターみたいになってしまった。
なっている場合ではない。
今日は私が取材される側だったので、つっこまれても、つっこまれても、ひたすら飛び出てしゃべり続けなければならなかったのだ。うわー、大丈夫かなーなんて思ってたんだけど、がんばって自分のダメ遍歴と自己反省の日々をしゃべっているうち、どうも私のダメ遍歴が「だめんず・うぉ〜か〜」をしてもあまりにもダメすぎたらしく、なんかいろいろゲラゲラのキャハキャハの、どうにか楽しい夜にはなったような感じだったのであった。
「いやー、初めて会った時にさー、なんか『あ〜この人、絶対いい男に巡りあえなくて苦労してきてるわ〜』って雰囲気が出てたんだよねえ。オーラみたいに。まずいよ、それ!」
ガァーーーーン。
ほ、ほっといてっ。
わかってるだけ、以前よかずっとマシにはなったんだけど、自分のなかにはまだ、卑屈に慣れた甘えた自分が奥のほうに座りこんでいて、それが鏡のなかの自信なげな顔にも出ているし、なにかの拍子に自分を防衛するためにひょろっと飛び出てきたりもする。
まあでも、私はいま、とりあえずここにいるし、ダメ男のダメさばっかり研究する顕微鏡な日々はもう卒業して、いい男をめいいっぱい視界に入れるように、顔上げて歩いていったらいいのかな、なんて思う。
あー、泣けてきた。感極まってきた。私ったら、なんてがんばって生きてるのかしら! ねえ、誰か私をほめようよ。まあ、なんたって、いま私がいちばん、自分をほめてやってるんだけど。よくがんばってると思うよ、正直。
(え! なんかすげー、いじめられっ子みたいになってるよ、私! なにこれ!)
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