ハサミ男と油かぶった私

投稿者:はれのちグリコさん
(26歳自営業・女)

メロ度:★★★★★★★★☆☆
テロ度:★★★★★★★★★☆

あれは私が大学1年生の春でした・・・
当時の私には彼氏もおらず、バイト三昧の日々でした。
夜、私が家でテレビを見ていると、突然ドアをどんどんと叩く音が。何かと思って玄関にかけより、覗き穴から覗くと、私をストーカーしていた男がそこにいるではありませんか!

「でてこい!グリコ!こらああああ!!!」

ぎゃっ!
男はすでに何らかの理由でキレていて、ドアを蹴ったり叩いたり、体当たりしたりしまくっています。私はチェーンをかけたままドアをあけ、近所に迷惑だから帰ってくれ、と言いました。すると、その男の超怪力でドアチェーンの留め金が変形!うわあ!壊れる!私はびっくりしてマンションの下の階に住む友達に電話しました。
すると、その間に男はドアを破壊、部屋に怒鳴り込んできたのです。
ぎゃーっ!殺されるー!
男はハサミを持っていました。そして部屋中を走り回りながらハサミを振り回し、ありとあらゆるものを切り刻み始めました。パソコンのコード、コタツのコード、部屋の壁、部屋の電気のひも、布団、洋服、毛布、そこに置いてあった食いかけのプリングルスの箱に至るまで、ジョキジョキです。
最後に、男はコタツの机にハサミをガーン!と突き立てました。
ぎゃー!いよいよもって本気で殺されるー!
そう思った私は、キッチンへいき、サラダ油を手にとり、頭からかぶりました。そして、その辺にあったライターを手に

「おまえ〜〜〜!!出ていけ〜〜!!火ィつけんぞお〜〜!!」

とにじり寄りました。
髪の毛も顔も、エコナオイルでベッタベタです。しかし、それしか方法が・・・

「や、やめろ、あぶないぞ、はやまるな」


男が言いました。

「いいから〜〜!!出ていけ〜〜!!火ィつけんぞお〜〜!!」

すると男は投降し、3階の部屋の窓からハサミを外へ投げ飛ばして土下座。そこへ友達が「いま、警察が来るから!」と駆け込んできて事態は収拾しました。

素晴らしい。しかし、さらに芸術的な破滅を求めるのであれば、私の元で修行するべきだ。もっと美しく破滅してみないか。さあ、胸に飛び込んできたまえ。


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