恩を仇で返した「泥棒猫」の私
投稿者:ぱなこさん (30代自由な感じ・女)
メロ度:★★★★★★☆☆☆☆
テロ度:★★★★★★★★☆☆
A君の彼女は少し変わったところがあり、常にA君の手帳をチェックしたり、外出先をコッソリ尾行して後でウソをつかないかどうか詰問したり(事実と少しでも違うことを言うと激怒)、A君宅の合鍵を勝手に作り、突然訪問して、女がいないかどうかチェックしたりするような、ややエキセントリックな女子でした。
でもA君は彼女の事がとても好きで、数々の奇行も愛情表現の一環と見なしていたようなので、彼がそういった彼女の行動に関してときたま愚痴をこぼしても、周囲の人間は「勝手にしろ!」と、ほとんど聞いちゃいませんでした。
ところでA君と私は、彼女よりずいぶん前からの友人なのですが、彼は私より4つ年下で、ときどき飯をたかってきたり、彼の部屋で一緒に何時間も無言で「ドカベン」を読みふけったり、まあ、そんな色気のない仲でした。ただ、お互いの自宅がチャリで3分圏内にあったせいか、月に1度程度、深夜に会う機会もあったりしましたが。
彼女も私という友人がいることは知っていたのですが、私たちの仲を疑い始めたのは、やはり私が元彼と別れてからだと思います。
元彼と別れてしばらく、私は精神状態が不安定で(一種の躁鬱状態だったのでしょう)、気を抜くとどこまでも鬱に沈んでしまう気がして毎日ハイテンションで遊び歩いていました。
なかでもA君とは何度も会っていましたが、彼もウンザリしつつも我慢強く話を聞いてくれていました。携帯電話など普及する前でしたから、自宅電話が長いこと通話中になることもしばしば。結局、それがアダとなったわけですが。
ある日から、私の元に一日何本もの無言電話が入るようになりました。
夜、家に帰ると、留守電はいつもツーツー音でいっぱい。私はすぐにA君の彼女の顔を思い浮かべましたが、証拠もないし確信は持てませんでした。
そして、無言電話が2週間ほど続いた頃でしょうか、ついに、無言が有言に変わったのです。その第一声が
「あんた、どういうつもり!?」
そのひと言で電話の主を確信しました。やはりA君の彼女でした。
彼女は、彼がよく長電話をしている相手が誰なのかを調べるために、彼の通話記録を明細でチェックしたらしく、無言電話をいれるようになったようなのです。
「・・・お前こそどーゆーつもりだ!」
・・・とは、言えませんでした。
予想していたこととはいえ、やはりビックリしたのです。
ただこのとき、(ここから先は言い訳になりますが・・・)私の心は失恋のショックと無言電話攻撃でたいそうささくれ立っておりまして。普段は争いを好まないヤギのような人間なのですが、自分でも知らなかったダークサイドが顔を出してしまったんです。
彼女に彼とどういう関係なのか一方的に問い詰められ、つい、
「私がその気になれば、あなたなんか捨てられちゃうよーだ!」
なんて言ってしまったのです・・・。
そして頂戴した言葉が
「この泥棒猫!」
思わず笑ってしまった自分もいましたが、ああ、ホントに大人気なかった。ごめんなさい。
その後、彼と彼女は、相当すったもんだして別れてしまいました。
やっぱり私のせい・・・ですね。
彼女はともかく、A君には恩を仇で返すようなマネをしてしまって、本当に申し訳なかったのですが、いまでも友人付き合いを続けてくれる心の広い人で、よかった。
でも、いくら自分が傷ついてるからって、人を傷つけていいってワケじゃ・・・ないですよね・・・?
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私の情熱をかきたてるのは、A君の彼女のほうであるのだが・・・それにしてもこのA君という男、地球規模の「立場のない男」である!これはメロドラマに欠かせない!すばらしい!すばらしい! |
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