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おばあちゃんの電子レンジそ〜らに そびえる くろがねのち〜ろぉ〜♪ スーパー ロボット らちんが〜ゼットォ〜♪ そら、金曜の夜だっつうのに机に向かってスコスコ徹夜してれば、テンションもあがっちまってアニメの主題歌すらまともに歌えなくなるのである。この際だから、就寝前の朝の8時にビール飲んでみた。おとなしく、燃えるゴミを提出してから。あー、ねむー。 ねえムーミン ポッチむ〜いて 歯がしら立て〜な〜いで〜♪ 歯がしらって何だよ! ああ、こんなこと書いてて、お父さんに見つかったらどうしよう。再来週、数年ぶりに会うっていうのに。て、数年ぶりとかって、なに話せばいいのよ。そういえば長く実家にも帰ってないなあ。でも、家に帰らないのには理由があるのよ。 その一、「妖怪が出るから」。 いつだったか久々に実家に帰ったら、一週間のうち6日間寝られなかった。なぜなら、夜の帳が下りるやいなや、一晩中、天井裏から子供の笑い声とゲタの足音が聞こえるわ、家のなかを変な天狗のお面がぐるぐる徘徊してるわ、朝になってそのことを母親に訴えたら「ハルシオン1錠やろか」で済まされるわ・・・・・・お母さん、寝てるあなたのお腹の上を、お面かぶった“ともだち”みたいなやつ(BY 20世紀少年)がぴょんぴょん飛び跳ねてましたから! その二、「あまりにも帰っていないから」。 あまりにも帰っていないので、いつだったか、両親と同居しているおばあちゃんに「また遊びにおいで」と言われた。え、ええー、実家なんですけど。 そんなボケっぷりのおばあちゃんとは、こんな思い出がある。イチゴショートケーキだ。 中学に上がったばかりの頃だったか。ある日学校から帰ると、おばあちゃんがおやつにイチゴショートケーキを出してくれた。のはいいのだが、見ると、イチゴの先っちょ部分にちょっとカビが生えていた。まあ、のけて食べればいいやと思ったのだけど、おばあちゃんは何を思ったか、年寄り特有の「あたためれば食べられますさかい」のノリで、私が引きとめる間もなく、そのケーキを当時我が家にやってきたばかりの電子レンジに入れて“あたためボタン”をポチリと押してしまった。 ブオオオオ・・・・・・私とおばあちゃんの夢をのせて、まわりはじめたターンテーブル。「すんぐに、出来上がるからね。待っとってね」「うん、ありがとう、おばあちゃん♪」しかし、金属のはじけるような音が飛び、下敷きのアルミホイルがバチバチィッ! と激しい火花を散らしたかと思うと、次の瞬間、私とおばあちゃんの目の前で、イチゴは先っちょどころか丸ごとボウッと燃え上がり、そらもう、断熱材のはがれたシャトルですかっつう勢いで大気圏突入、みるみるうちに悲しく消滅してしまったのである。そして、嗚呼、絶対ふつうに食べられたはずの生クリームおよびスポンジは、早送りVTRで見てるぐらいのスピードで灼熱の液体バターへと化し、ぐらぐら湯だって焦げまくり、しまいにゃ、干からびた砂糖じょうゆみたいになってしまったのであった・・・・・・南無三。 悲しみにつつまれた60秒後、ぶすぶすと煙がくすぶる、熱いだけで何ものっていないお皿を「はい、ちょっと溶けたけど、まあ食べんさい」と目の前に置かれた時は、「ああ、おばあちゃんだって、引き際がわからないことがあるよな」と子供心に私は思ったのであった。 何の話だ。 つまりは、人は誰だって、タイミングを見失うということです。 ああ、酔っぱらってきた。ねるぞー。 |